【SNK】コラボ解説13【キミヒロ】
アッシュ編コラボの続き。
アッシュが見つからないまま、いたずらに時間だけがすぎていく。そんなある日の昼休み、購買でカニクリームコロッケパンを爆食しているシェン。些細なことからトリと一触即発になるが、三色団子を爆買いに来た影二がそんなふたりを止めるのだった。
影二
……騒々しいぞ、貴様ら。食事時くらい静かにできんのか?
エコちゃん
あっ……え~と、確か……如月さん。
影二
頼んでおいた団子を受け取りにきた。……できているか?
ラブレッド
あ、はい。三色団子、10人前ですね。
ギャル
え? ニンジャマンも実は大食い系? しかもわざわざ三色団子をオーダーとか?
影二
勘違いするな。これは手土産だ。……服部半蔵が好物だというのでな。
イケメン
服部半蔵? 確かあんた、学園に来た時、半蔵さんを倒すといっていなかったか?
影二
……さすがは音に聞こえし伊賀忍群頭領よ。あの男、なまなかな腕前ではなかった。だが、我が如月流こそ天下無双。いずれ捲土重来の機会も訪れよう。それまでは、せいぜい伊賀流の技、学ばせてもらうとしよう。
シェン
……つまりアレか、その忍者に負けたから、団子を手土産に持ってってご機嫌取りして、ちゃっかり相手の弱点を調べようって、要するにそういうこったろ? なあ?
影二
ふん、野良犬風情がしたり顔で何をほざくかと思えば……。先ほどからのこの気配にも気づかぬ貴様に、そのようなことをいわれる覚えはないわ。
エコちゃん
えっ? この気配って――?
影二
――そこで聞き耳を立てている貴様! いい加減に姿を見せたらどうだ?
シオン
チッ……勘のいい奴もいるじゃねぇか。こいつは意外に手強そうだな。禍忌あたりは認めたがらねぇだろうがよ。
すわ、影二vsシェン、ありそうでなかった夢のカード実現か!? と思わせておいてからのシオン登場! センサーのおかげで怪人たちの侵入は阻止できても、格闘家相手にはガバガバらしい。ちなみに、ときどき出てくるラブレッドというのはみなのんたちのクラスメイトのひとりで、パン作りに特化した能力を持つヒーローである(本当。イースト菌を全身から放出していつでもどこでもパンを作れるという設定)。
シェンたちの助力もあってシオンを撃退したみなのんたちは、ベティや不動老師との話し合いの中で、“彼の地”たちの狙いが、他人の力を奪うアッシュの能力を利用し、封印から解放されたオロチの気を彼らの主にあたえて復活させることではないかと推測する。
だとすれば、おそらく“彼の地”たちは、京がオロチの現在位置を突き止めたところで姿を現し、オロチの気を奪おうとするかもしれない。みなのんたちとベティ、シェンらは、街に出ている京たちのもとへと急いだ。
その頃、紅丸と真吾が見守る中、京と庵は死闘を繰り広げていた。ふたりの因縁にあえて手も口も出さない紅丸と、京の助太刀をしたいけど必死にガマンしている真吾。判る判る、その気持ち。
そんな一同の前にマガキが現れ、戦いを挑んでくる。自分と神器たちとの戦いがオロチを完全な覚醒にみちびくと考えており、同時にここで“剣”と“勾玉”を砕いておこうというのである。そこへみなのんたちとベティ、シェンも駆けつけ、激しい戦いの果てに、オロチの胎動が始まってしまう。
それを奪おうとするマガキと、阻止しようとする格闘家たち。マガキの援護にシオンが現れ、全員の意識がそちらに向いた隙を突いて、庵の背後に音もなく現れたのはアッシュだった。
しかし、“八尺瓊勾玉”の力が奪われる寸前、みなのんが身を挺してかばうことで、庵は炎を失うことはなかった。多勢に無勢の不利を悟り、この場は退いていくマガキたち。なぜ自分を裏切ったのかというベティの呼びかけにも答えることなく、アッシュもまた、彼らとともに姿を消すのであった。
ということで、このコラボは『XI』のラスト、『XIII』の直前あたりまでに相当する部分を描いて終っている。原作と大きく違うのは、庵が炎を奪われていないこと、マガキ、シオンがともに生存していることだろう。
庵をかばったみなのんが超人能力を失っていなかったことから、アッシュにもヒーローたちの能力は奪えないということが判明し、次のコラボではそのへんを生かしてヒーロー+ベティ連合軍がサイキたちと激突! ……となると思ったのだが、前述した通り、アッシュ編コラボ第2弾が開催されることはなかった。
ということで、次のコラボは帰ってきた『餓狼伝説』!
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