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【Poke】災厄の街【Lege】

 2024年2月27日、例によって例のごとく、『ポケモン』シリーズ関連のさまざまな新情報が発信された。例年通りであれば、ここで今年の初冬(11月18日前後)にリリースされる新作のお披露目があるはずで、おおくのファンたちはほぼそれが『ポケモンBW』のリメイクになると考えていたのではないだろうか。
 が、実際には『BW』のリメイクに関するアナウンスはなく、それどころか、年内に完全新作がリリースされるという情報すら出てこなかった。『藍の円盤』であれだけイッシュ推しをしていたのは何だったのか……。
 でまあ、その代わりといっては何だが、来年発売予定の新作タイトルとして、『Pokemon LEGENDS Z-A』が発表された。

 おおおお……! 何かすごそう!
 まあ、『ポケモン』シリーズはしれっとPV詐欺をやらかすので、このように緻密に描かれたミアレシティがそのままゲームとしてぽんと出てくるとはぼくも思っていない。
 そもそも、これまで『ポケモン』シリーズを長くプレイしてきた人間なら思い知らされてきたことと思うが、歴代作で数々登場してきた街、村などのなかでもっとも悪名高いのが、おそらくこのミアレシティなのである。プリズムタワーを中心として放射状に配置された街路の構造や、特徴にとぼしくどれも同じように見える建物群、なおかつ『XY』当時は視点移動ができなかったことなどから、自分が今この広い街のどこにいるのか判りにくく、本当に迷子になりやすかった。加えて、ここで迂闊にセーブするとフリーズするという地雷(=バグ)まで埋め込まれていたのである。「本当にここが舞台で大丈夫なのか!?」と余計な心配までしたくなってくる。
 PV内にはミアレシティの都市再開発計画という一文があったので、好意的に解釈するなら、このどうにも判りづらい街の構造をどうにかしてくれるのかもしれない。いや、よく判らんが。
 ただ、個人的にもっとも気になったのは、

……カロス人たちさぁ、ラベン博士の前でも同じこといえんの?

 これ。『ポケモン』シリーズの本道を行くのならまあ何ということのないキャッチフレーズだが、何しろこれは『レジェアル』の系譜を受け継ぐ作品である。ポケモンは怖い生き物と断じ、ポケモンから人間へのダイレクトアタックが許されるワイルドな世界観で、人とポケモンの共存などという夢物語を信じていいものだろうか?
 あるいはもしかするとこのゲーム、凶暴な野生ポケモンによって破壊し尽くされたミアレシティを復興させる、という意味で再開発を進める『シムシティ』的なジャンルのゲームなのかもしれない。いや、よく判らんが。

 いずれにしても、このごく短いトレーラーでは、メインとなる舞台がミアレシティらしいということ、メガシンカがあるらしいということくらいしか判らない。
 システム的に『レジェアル』を受け継ぐのと同時に、舞台として『XY』の流れを汲むのであれば、やはりデータ上存在していたのについに解禁されなかったAZのフラエッテや(タイトルの『Z-A』てェのが怪しい)、ハンサムがいなくなったあとも事務所をひとりで守り続けるマチエール、さらには幽霊ビルや恐い家なども回収してもらえたらいいな、と思う。

マチエール……ハンサムおじさんはね、アローラで美少女といちゃいちゃしているんだ……。

 でもなあ、来年発売だもんなあ。最速で出るにしても、11か月後か……。

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