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首都ルアンダの実態

2024/11/23


アンゴラ入国から一夜明け。
今日は街を歩いてみようと中心部へ向かう。

街の雰囲気を把握する前は
撮影も緊張する
パンを購入
2つで100AOA(約17円)
500mlの水
150AOA(約25円)

ルアンダは世界でも有数の物価の高さ
と情報があったが、ローカルエリアはむしろ安い

中心部はどうなんだろうか

アンゴラはポルトガルから独立後
しばらく社会主義国だったことが伺える記念碑

相変わらず不安を煽る巨大な建築物…
社会主義独特のデザインって世界共通なんだな


一瞬モスクかと思ったが、何か大事な宮殿の様だ
中には入れず

ここはもちろん
至る所でライフルを持った警備員達が見張っている
宿から徒歩40分強
ルアンダ中心部に到着


なるほど、完全に観光客向けのリゾート地。
石油資源が柱となっている点も含めて、アラブ首長国連邦と同じ匂いがする。
もっとも、その中心となるドバイはオイルマネーではなく、投資で経済を回しているらしいが。

”世界で一番美しい湾”
こういう謳い文句もドバイっぽい
一番大きく、高級そうなショッピングモールへ
フードコートで物価調査

ハンバーガー、ポテト、ジュースのセットが
6,000AOA(約1,017円)
併設のスーパー

ポルトガル産ビール330mlは495AOA(約84円)
1.5Lの水は1,095AOA(約185円)

高級店でこの値段か、思っていたより安いな
上階からの景色


海もわりと綺麗でビールも安く、治安の良し悪しはまだ掴めないが、気をつけていれば問題無さそうな雰囲気。それでも飲む気になれないのは、このエリアに文化を感じられないからだろう。
ハッタリというか何というか、無理して作っている様な雰囲気だ。首都ルアンダの実態は此処ではないと、ローカルエリアから歩いてきた私にはわかる。

大事そうな記念碑はあるんですけどね
教会も


一通り中心部を歩いてみたが、まるで広告の様にアピールされている発展したエリアはルアンダ市内のほんの一部だけ。
内側の通りへ一歩足を踏み入れると、そこは大多数の現地庶民が暮らす、殺伐とした様子に変わる。

先程のショッピングモールからの景色
見栄えがするのはここから見えている部分のみ

まるでハリボテの様だ


アンゴラ内戦が終結したのは2002年とされ、そこから石油を中心に経済を発展させてきたが、それでもまだ約20年だ。
更にいうと、そのオイルマネーの恩恵を受けているのは極一部の人達だけだと容易に想像がつく。

この街の”現実”は中心部じゃないと知り、私は宿へと戻り始めた。

途中で見つけたフードトラック
ここは現地民の生活が見られ、良い雰囲気
生ビール 600AOA(約101円)
安いな…!思わずお代わりしてしまった

周りの人も英語は通じないが、皆親切
路上の炭火バーベキュー売り

牛串一本1,000AOA(約169円)
この時点で悟る
この街では飲み食いして楽しむしかないと
地元のビール330mlは495AOA(約83円)
宿近くの歩道橋から
これがアンゴラの首都ルアンダの実態
宣伝されている中心部は
まさにハリボテ
嘘では無いが、ハッタリに近い

それが駄目とも無駄とも思わない、むしろ必要だと
思うが、物価も含め
やはり実際に訪れてみないとわからない事は多い


宿の目の前にあるローカル商店街

JBLスピーカーからスカスカな低音を爆音で流し
クドゥーロに合わせて踊る人達
クドゥーロはアンゴラを起源とし、1994年に
ポルトガルのリスボンにもたらされた音楽

独特なアフリカ音楽にハードコア・テクノやハウス
を融合させ
エネルギッシュでダンサブルな曲調
本場でこの音楽を聴き、そこで踊る人達を見るのが
楽しみでルアンダに来た

なので聴けて良かったし、見れて満足
初日はかなり警戒したが
慣れると危険な感じはしないし、居心地が良い

昼はね…夜はやばいかも
再び炭火の牛肉
美味い、間違いない
「ルアンダ中心部はもう行ったの?」
「うん、さっき行ってきたよ」

「そう…でも此処はこんな感じよ」
肉を売る女性が少し恥ずかしそうに笑って言う

泥濘んだ泥道を歩く人々と、そこに立ち並ぶバラック。

「…あまり写真は撮らないでね」
と注意されてしまった。

彼らも、近くて遠い高層ビルと自分達の境遇を比較せずにはいられないのだろう。
周りと比べるなんてナンセンス。そうはいっても、これだけ目の前に立ちはだかってしまっては嫌でも考えてしまう、それは無理もないように思う。

でも私はこのローカルエリアが好きだ。
皆、自身達の境遇の中で音楽を聴き、踊り、飲んで食べてコミュニケーションを取りながら明るく楽しんでいる。

私も宿前のこの小さな商店街で、ゆっくりビールを飲みながら、陽が沈むまでの緩やかな時間を楽しんだ。





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URBANRANCH
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。