野点で出会った僧侶に点てる
自服ではありますが、野点をするようになって、まあ茶の展示を見てくるかと三井記念美術館で開催している「茶の湯の美学 ―利休・織部・遠州の茶道具」展を見た帰りに、せっかくだから日本橋の上で点ててみようと思い、準備をしていました。
そうしたところ、日本橋のたもとで托鉢をしていた僧侶が「一服いただけますか?」と声をかけてきました。
元来、こういう突然のハプニングは大好物なので「もちろん」と答えて、点てさせていただきました。
ずっと日本橋で修行をされている法句(ほっく)さん。
「十二頭陀行(じゅうにずだぎょう)」という修行をされているそうです。
GWの道々人が行き交う日本橋の上で、ただ二人きり茶について語るというのはとてもユニークで面白い体験でした。
そして、ここから僕はある決意をするのです。
(つづく)
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