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道具のこと:ロデオクラフト 999.9 meister ホワイトウルフ62UL-E
今日は35歳の誕生日。
というわけで(?)、ホワイトウルフの話。
エリアトラウトの勉強を始めた際、ボトムバイブのやり方の動画で出ていたところから知った松本幸雄氏。エリアトラウト界の頂点の一人だということはその後知ったのだけど、その松本氏のシグネチャーモデルがホワイトウルフシリーズ。
一言にホワイトウルフ、といってもかなりの番手が出ている。62UL-e、62MLS、62MLR、606L-e、62L-TRZ、58ULなどなど。もうなんの呪文だよ、と言わんばかりのバリエーションの多さ。
そして今回僕が初めて選んだのは62UL-E。先に上げた62UL-eとは、eが大文字か小文字かが違う。ややこしいわ!
ここで62UL系について。
最初に作られたのはホワイトウルフ62ULで、これはPEがエリアトラウトでも使われ出した頃にPE専用のロッドとして作られた。硬いラインとの相性という意味ではエステルにも対応は可能だが、ガイドセッティングやテーパーがドンピシャというわけではない。
そこでガイドを小口径化、ファーストテーパーに変えてエステル専用機として2014年にデビューしたのがホワイトウルフ62UL-e。今だに根強い人気のあるロッドだ。
そして2024年末、10年振りのリニューアルモデルとして作られたのが今回のホワイトウルフ62UL-E。今後62UL-eは廃盤となり、62UL-Eに切り替わっていくそう。
今回僕は62ULと62UL-eと62UL-E、3本を店頭で振ったり曲がりを見る事ができるという、恐らく日本でも数人しか経験したことのないことをさせていただいた。総額なんて考えたくもない。
まず62ULはかなりレギュラーな曲がり。正直なとこやりたい釣りにはこれが一番なんだろうな、とは思ったけど、62ULのために作られた小豆色のEVAがどうしても受け入れられない。2本目なら行けた(ていうか多分行く)。
次に62UL-e。これは62ULと比べて明らかにファーストで硬い。なので手持ちの操作系ロッドと用途が被ってしまうのでナシ。
そして最後に62UL-E。先代のコンセプトを継承しているならファーストか、と思ったんだけど、62UL-eより早くベリーが入る。店員さんにティップを持ってもらって曲げたからよくわかる。昨今のエリアトラウト事情を鑑みてブランクスから作り直したそうだけど、恐らくエステルラインの進化(具体的には少し伸びるES2系)からテーパーが調整されたんだと思う。これなら手持ちのロッドとの差別化も出来る。
そしてなによりコルクグリップだ。カッコイイ!!!
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そんな感じで選んだ62UL-E。シェイクダウンがあいにくの雨となってしまったのが残念だったが、ファーストインプレッションはこんな感じ。
エステル専用の証でもあるシングルフットのバットガイドが新鮮。
硬いラインの抜けが気持ちいい。PEとは違ったフィーリング。
ティップがマイクロクランクやマイクロスプーンの動きをしっかり伝えてくれる。
ラインの特性故の高感度でアタリが明確。掛けれるかどうかは腕次第(僕はまだ無理…)。
メタルバイブのリフト&フォールがめちゃくちゃやりやすい。これが一番おお〜っとなった。ティップがいい仕事している。
推奨ウェイトは不明だけど、シャドウアタッカー3gも無理してる感じなく使えた。シャドウも松本氏監修だし相性がいいのかも。
今のとこBスパーク2gがスタメン。
手前バラシが多かったけど、それは自分のランディング技術の問題(竿立て過ぎ)なので練習あるのみ。
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ということで、ソルトライトゲームやボートロックの一部の道具を売り払って揃えたエリアトラウトのタックル。
使い分けとしては、
ホワイトウルフ62UL-E + 24エアリティ ST 2000S-P
エステルライン専用タックル(0.35号)
マイクロスプーンやマイクロクランク、スロー展開のプラグ
メタルバイブを使ったボトム
基本的にはこっちがメイン
プレッソ LTD AGS 58ML-S + 23セルテート FC LT 2000S-H
PE専用タックル(0.2〜0.4号)
マジックジャーク等の操作系ミノー、フロントフック等の縦釣り
62UL-Eだとしんどい重ためのルアー
中〜大型がいるポンドはこっちメイン。高活性時も?
こんな感じ。使うルアーとポンドにいる魚に応じて使い分けていく。王禅寺だと例えばイチロー池なら62UL-Eがメインだけど、ジロー池なら58ML-S。
とはいえ62UL-Eでスレ掛かりの猛ダッシュのトラウトも危なげなくやれたので、ある程度のサイズなら行けるかな……でも精神衛生には良くないな。エステル0.4号とかなら安心できそう。
この道具たちで、今年一年でどこまで上手くなれるだろうか? なれなきゃ嘘だろう。
まずはスプーニングを改めて覚えるところから。