なにかが変わる弟子屈暮らし vol.11
ニュースでは毎日猛暑だ猛暑だと言っていて、画面の上の方に表示される東京35度の文字を見ている。大概その後に道内各地の気温が順々に表示されるのだ。
____ 釧路26度。
きょうもそれなりに暑くなるぞ。
それにしてもなんだかいつまでも曇りマークばかりでじめっとしている。週間天気は曇りの横に小さな傘マークがいつも付いていた。
まだ弟子屈に来て一年経っていない。
せっかく梅雨が無いと聞いていたのに、思っていたよりも曇天は続いた。
26度で夏バテ
苦しい。うだるような暑さだ。
気温を見る。
せいぜいこの程度。
しかも源泉の近くにある温度計なのでいつも高めに出ている。
また別の日、曇天20度。
七分袖のカットソーを来て家を出た。
釧路につくとかなり暑く苦しいと思ったので、車からノースリーブを引っ張り出して着替えた。他にも肩を出してる人がいたので、格好としては間違えていない。気温は25度だった。
ちなみに車にはいつもフリースや比較的厚手のレインウェアも入っている。これが夜に役立ったりする。ノースリーブを着た日も、夜は17度まで冷えた。夜はしっかり涼しくなるのが良い。夕立もよくある。が、誰も夕立とは言わない気がしている。「ひと雨来るねこれは、」と言うだけだ。
洗濯が乾かない 長い梅雨空
梅雨前線がしっかりと道東に停滞。
私は湿気に弱いのでまた具合が悪くなった。
洗濯物を外に干している人はほとんど見ない。干す文化がないと言っていいかもしれない。
自分の生まれ育った関東に比べ、年間通して湿度が低く、洗濯物も適当に部屋干しして十分乾く。
ところがこの梅雨のような状態になってから(北海道では特に梅雨入り梅雨明けの発表はしないけど、体感的にはどう考えても梅雨だった)
エアコンの除湿を使っている。
室温は24度くらいなので正直暑いという気温ではないがエアコンを使えばいいかなという感じだ。
風が気持ち良いので窓をあけてもいいのだが、小さな虫が大概家の中に入ってやかましいので私はあまり窓は開けない。
そもそも…蝦夷梅雨について
北海道「梅雨」だった (7月3日記事より)
弟子屈のオプタテシュケ
オプタテシュケという山がある。
槍がそこで逸れた山の意味だ。
アイヌの伝説では藻琴山とオプタテシュケが喧嘩して、藻琴山が投げた槍が摩周岳に刺さった………
とある。
改めて地図を見ると、割と明後日の方向に投げていた。
個人的な考察だが、火山活動の活発な摩周岳を擬人化した結果そのような伝説になったのではないかと思った。
それならばかなり若い火山のアトサヌプリは伝説ではどういった位置付けになるのか気になる。
摩周湖の星空と雲海と霧
弟子屈は十分に買い物できるが、あまり大きな町ではない。
このことは星空を見るのに大きく影響している。
街灯を避ければ町内どこでも星空観察を楽しむことができる。
摩周湖は第一展望台と第三展望台があるが、多くの人が訪れ夜間も比較的アクセスが容易なのが第一展望台になる。
摩周湖は、街明かりを避けられる上、展望台周辺にも街灯はほとんどなく、その上視界も360度すべて開けていて、星空をみるにはうってつけの場所なのだ。
これは弟子屈全体に言えることなのだが、カルデラ地形と2つの湖があることから夏季は特に霧が発生しやすい。標高の低い場所(100〜150m前後)の街の方では霧で観察が難しくても、摩周湖の展望台(550m)まで来ると霧を抜けて一気に星空が観察できることがある。
同じように早朝は霧の街の中を抜けて展望台へ上がっていくと、カルデラ地形に溜まる霧を見ることができる。これが「雲海」だ。
昼夜含めて摩周湖には何度も訪れているが、星空・雲海・鏡面など行ってみるまでは何が起こるかわからない面白さがある。
誕生日
弟子屈の商工会青年部の方たちにうっかり誕生日を話してしまった。
うっかり、というのは青年部の祝い方が普通じゃないからだ。誕生日だった人が”お祝い”にパイ投げされていたのを見たことがある。
まずい。
7月11日
用意されていたのは
豪華なオードブル
釧路から輸入してきてくれた寿司、ケーキ
みんなが各々くれたプレゼント🎁
なぜか寿の箸。笑
”お祝い”を恐れていたのが申し訳ないほど、
平和なお誕生日会だった。
大人になってから最もハートフルな誕生日になった。
ちょっとだけお花の話