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なにかが変わる弟子屈暮らし vol.31
確実に春が近づいていることを感じるこの頃。
鹿や白鳥が畑に出てきて、真っ白なうさぎが慌てて道路を渡る。雪解け水は坂を走っていく。
帰省のタイミングで吹雪
3月の後半、休みを頂いて地元横浜に帰省する予定だった。出発する日の天候がかなり悪く、前日の夜から吹雪。翌朝は峠を越えるのも危ない上、吹雪いていては飛行機が飛ばないかもしれない。帰るだけなのにまさかの試練。
2日前くらいからソワソワと天気予報を眺める。予報は概ね心配した通りとなり、前日にはいつでも振り替えれるよう飛行機の運行情報を頻繁に確認した。
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振替ができる制度。
搭乗する便の前日13時頃には、運行情報が出ることが多い気がする。
次の便に振り替えようと思ったが、飛ぶかわからない午後便を待ったり、また峠が閉じたら動けなくなりシンドイだろうということで、急きょ、電話で問い合わせをしたその日の夜便に乗ることに。窓口のお姉さんもびっくり。
日曜だったが運良く振替ができた。
東京もかなりの強風で今までで最も揺れたフライトだったが、なんとか夜12時に実家に辿り着く。
羽田空港で遺失物
またやってしまった。
おみやげを渡そうとたくさん買ったのは良いがその全てを飛行機に置いてくる。
JALの国内線紛失物届けがかなり便利だったので恥を承知でここに書く。
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翌日もう一度羽田空港に行って、JALのカウンターでおみやげを受け取る。暇だったので羽田空港から帰る途中にヒルトンのアンケートに答えた。
「ちなみに、もしハワイ旅行が当たったら1年以内に行ってもらえますか」と聞かれる。
当たったらどうしよう。そう考えるだけで楽しい。
旅から帰ってきて
帰省すると寒波と鉢合わせることが多い。
気温12℃、強風。
こんなに寒いならダウンをきてくれば良かった。咲きそうだった桜もこれではだんまりだ。
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久しぶりの帰省と道外旅行だったが、帰る頃には家のベッドで眠るのが楽しみで。
飛行機からみた青森に沈んで行く夕陽は地平線をピンク色に染めていく。
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女満別空港の上空に来ると、まだまだ畑に雪が残っていて、冬だったことを思い出した。車を走らせると、星が空いっぱいに見えた。美幌峠をくだって、弟子屈に入るとちょうど月の出に会う。目の前に見たことがないほどの大きなお月様が現れた。車を停めて撮影しているとカサカサと音がして、キタキツネが前を横切る。
なんでこんなに時間をかけて帰るのか自分でも不思議になってきていたが、やっぱりここに迎えられている、そう思えた帰り道。
月の明かりが家路を照らしていく。
久しぶりの我が家は、しんと静まりかえり、やっぱり夜はこうでなくちゃと、ぐうぐう眠った。
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浦山 夏帆
1993年生まれ
宝飾業界8年目で、ずっと住んでみたかった北海道弟子屈町に住まいを移す。地域おこし協力隊として地域観光のプロモーションに携わった後、現在は宿泊施設のスタッフとして奔走中。夢は森の中にアトリエを持つこと。ときどき指輪を作ります。デザインとライティングは勉強中。鉄道とか山歩きも好き。