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なにかが変わる弟子屈暮らし vol.32

南風。満開の福寿草。エゾアカガエルのたまご。オオジシギの鳴き声。カラマツの新芽。 

ふきのとうが採れた頃、友達は弟子屈を離れた。
桜前線はまだ遠く、芽吹きもまだ来ない森の中でやっとキタコブシの白い花が目立つ。
ここでは春はゆっくりと進んでいく。

直訳で「春の儚いもの」 スプリング・エフェメラル

節目

4月。ひとり、弟子屈にやってきたのは3年前。
ちょうどこの時期に面接に来た。だから、雪が溶けて大地に緑が見えてくるこの頃、はじめて道東の春を訪れた時の事を思い出す。

同じ季節に婚姻届を提出した。
生活は何も変わらず、穏やかに、ただそこに漂うようにしてある。
小さな春がやってくるたび、節目となった日々を振り返るのだろうと思う。

入籍する日の朝

指輪を作り始めました

隣町で指輪の委託販売をした。
今まで、シルバーや金やプラチナでご注文を頂いて指輪を作っていたが、実は店舗として指輪を販売したこと自体が初めてだったので、どうなるかは手探りであり様子見であったが、思っていた以上に多くの方に手に取って頂けて嬉しかった。
見てくださった方、買ってくださった方、ありがとうございます。
やるべき事はたくさんあるけれど、少しずつ楽しみながら進めていきたい。

結婚指輪も作りました

浦山 夏帆
1993年生まれ 

社会人8年目で、ずっと住んでみたかった北海道弟子屈町に単身で引っ越し。地域おこし協力隊として地域観光のプロモーションに携わった後、現在は宿泊施設のスタッフとして奔走中。夢は森の中にアトリエを持つこと。ときどき指輪を作ります。鉄道とか山歩きも好き。

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