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【屍堺・弐】デッキ紹介(2024.1)
どうも。ウラシマです。
昨年記事にした【屍堺】について、最近使っているレシピと共に語り直します。
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では、参ります。
そもそも何をするデッキなのか
まず初めに、一旦おさらいを。
レベル6シンクロ・ランク6エクシーズの召喚が容易な【電脳堺】を使用し、《イモータル・ドラゴン》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を経由して【アンデット族】の展開を行うデッキです。
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エースとなるのは《死霊王 ドーハスーラ》。
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アンデット族の効果に反応して無効か除去を飛ばす①効果、フィールド魔法が存在する限りスタンバイフェイズに無限蘇生する②効果を持ちます。
どちらの効果も《アンデットワールド》と強くシナジーしており、揃えれば除去・妨害・耐久、全ての面において最強の性能を発揮してくれます。
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このカードと《アンデットワールド》を最速で揃えることを目標にしつつ、【電脳堺】の持つ展開力・リソース循環能力をそのまま他の展開にも流用し、(決して息切れすることなく)毎ターン暴力的な量の展開・除去・妨害をぶつけていくデッキになります。
今後、本記事では【電脳堺】カードの基本的な使い方についての解説は割愛します。各カードの基本的な役割については、先駆者様方の記事を参考にするか、自分で回して理解してください。
基本展開
このデッキでは主に以下の2パターンの展開を行います。それぞれに、《電脳堺門-朱雀》を添えられるかという問題が別に存在します。
パターンA
目標:《イモータル・ドラゴン》+《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
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結果:《アンデットワールド》+《死霊王 ドーハスーラ》+《フルール・ド・バロネス》
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強い方の展開です。ここに《電脳堺門-朱雀》を添えられると最強展開になります。
パターンB
目標:《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
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結果:《アンデットワールド》+《死霊王 ドーハスーラ》
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弱い方の展開です。達成難易度がかなり低い。《電脳堺門-朱雀》を添えられるのであればこれでもかなり硬いです(羽根で死ぬけど)。
2023.11版【屍堺】からの変更点
怒涛の【アンデット族】リストラ大会でした。
メインデッキ
▽《死の王 ヘル》1→0
▽《アルグールマゼラ》1→0
▽《グローアップ・ブルーム》1→0
▽《ユニゾンビ》3→0
▽《屍堺のバンシー》2→1
▽《牛頭鬼》1→0
△《馬頭鬼》1→2
△《増殖するG》0→3
△《墓穴の指名者》0→2
△《抹殺の指名者》0→1
△《三戦の才》0→1
2023.11版【屍堺】を身内でお披露目したときに抱いた感想が、「強すぎる」。
想定の3倍は強く闘うことができ、ならば突っ切るべきだろうということで、専ら「ガチデッキ」を相手にする想定でレシピをチューンしていくことになりました。
まず、致命的な弱点となる《増殖するG》の存在を重く見て、2枚の「指名者」とこちらも《増殖するG》を採用することに。
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そのためにデッキスロットを開ける必要がありました。白羽の矢が立ったのは、《死霊王 ドーハスーラ》の「周り」にいた【アンデット族】のカードたち。各々理由は違いますが、色々と理由があって抜けていってもらいました。バイバイ!
最終的に抜けていったカードたちなので、どれも「それなりの理由」があります。この「理由」をそれぞれ書いていくとそれだけでも結構な文章量になってしまう(かつネガティブな内容でありあまり面白くない)ため、今回は割愛します。実際に2023.11版【屍堺】を回してみてもらえればなんとなく理解してもらえるものかと思います。
ですが代わりに増えたアンデットもいます。それは《馬頭鬼》。このカード、古のカード故に実はターン1がありません。【電脳堺】ギミックで使い回すことはできますが、それでも2枚あることでだいぶ展開が楽になると感じ、(実はなんとなく増やしたカードでしたが)そのまま残ってもらうことにしました。
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あとはノリで入れた《三戦の才》がありますね。ぶっちゃけ自由枠ですが、手札が手数に直結しやすいデッキなので2ドローがシンプル強いです。
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EXデッキ
▽《真紅眼の不死竜皇》1→0
▽《浮鵺城》1→0
▽《巨骸竜フェルグラント》1→0
▽《PSYフレームロード・Ω》1→0
▽《彼岸の詩人 ウェルギリウス》1→0
△《電脳堺狐-仙々》0→1
△《電脳堺獣-鷲々》0→1
△《灼銀の機竜》0→1
△《天霆號アーゼウス》0→1
△《厄災の星ティ・フォン》0→1
抜けていったEXのカードは、メインデッキのリストラ組と関連の強いものから。
▽《真紅眼の不死竜皇》
《グローアップ・ブルーム》の縛りが無くなることにより、《フルール・ド・バロネス》より優先して出せる状況が激減
▽《浮鵺城》
《死の王 ヘル》の不採用により、効果を使用したい状況(使用できる機会)が激減
▽《巨骸竜フェルグラント》
元々出す機会が他と比べて極端に少なかったところに、追い打ちをかけるように《ユニゾンビ》《グローアップ・ブルーム》というレベル調整要員が抜けていき、いよいよ出す機会が皆無に
▽《PSYフレームロード・Ω》
上に同じく
そして、ギリギリまで耐えていた《彼岸の詩人 ウェルギリウス》も最終的には枠の不足で抜けていきました。
というのは抜けていったカードの話。ここからが本題。新しく採用したカードについて語ります。
《電脳堺狐-仙々》
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こいつについて語るために今回の記事を立ち上げたと言っても過言ではありません。
【電脳堺】のエースであるこのカード、2023.11版【屍堺】では採用していませんでした。理由としては「横で死んだドーハスーラが本当に死んでしまうから」というもの。正直これで思考停止していました。
ですがよくよく考えてみれば「殴れば墓地に戻せる」と書いてある。その必要がないときには「《馬頭鬼》や《屍界のバンシー》を戻しても良い」とも書いてあります。
《電脳堺門-朱雀》でレベル6にして《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の下に入れておく、と展開にも組み込みやすい。
というわけで評価一転、本デッキでも強く使えるカードだろうということに。使ってみると期待通り、持久力・リソース循環能力を底上げしてくれるとても良いカードでした。敵だと思っていた①効果も使い所を見誤らなければ頼もしい味方に。
食わず嫌いはいけませんね、という話でした。
「自己蘇生→《電脳堺門-朱雀》でレベル変更→ランク6の下敷きに」という動きがこのデッキの全てと噛み合っていてとても好きです。
というわけで、今回の記事で書きたかったことは書きました。ここからはおまけです。
《電脳堺獣-鷲々》《灼熱の機竜》
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先人の記事を読み漁り、価値に気付いたカード。こいつらを使用することで展開が伸びる場合があります。
単体で見た場合にも墓地コストで除去を撃てるカードであり、攻め込む前の露払いにもなってもらっています。
《天霆號アーゼウス》
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流石に強いと思って採用。
やはり強かった。《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で墓地肥やしを行った後にこいつになり、相手から全てを奪った上で《死霊王 ドーハスーラ》を着地できます。後述する《影の王 レイヴァーテイン》から出す場合も強力。
《厄災の星ティ・フォン》
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汎用カード。よく出し忘れます。手にティフォンって書いた方が良い《死霊王 ドーハスーラ》は攻撃力2800で共存可能なので、上手いこと使っていけたら良いなと思っています。
おまけ:小技集
ここからもおまけです。元気が余っているので採用カードの変な使い方とかを書いていきます。
《金雲獣-馬龍》
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前回記事でも少し触れたカード。
基本展開において、必要な【アンデット族】ギミックのカードを素引きした場合、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の墓地肥やし権利が1回分余るため、その際にこいつを立てて素材に入れておき、相手ターン中の任意のタイミングで解放することで1妨害追加できます。
レベル変更効果・蘇生で使い回せる点も稀に輝く良いカード(使いこなせると非常におしゃれ)。
《永の王 オルムガンド》
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《影の王 レイヴァーテイン》から出すカード。令和の呪文『レイヴァーテインオルムガンドアーゼウス』を唱えることで相手盤面を4枚剥がしながら4素材の《天霆號アーゼウス》を着地でき、相手を簡単に殺すことができます。墓地に《電脳堺狐-仙々》、エンドフェイズに《電脳堺豸-豸々》のサルベージがあれば次ターンの展開も確約されており、やはり相手を簡単に殺すことができます。このデッキの隠し刃的存在です。
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《幽鬼うさぎ》
ここからはメインデッキ。
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イラストがとても好きなカード。
役割は「《緊急テレポート》のバリューを上げること」で、後攻の際、自分スタンバイフェイズに呼び出せば、相手の《I:Pマスカレーナ》《S:Pリトルナイト》《召命の神弓 アポロウーサ》等を黙らせることができます。
《緊急テレポート》を採用しているデッキならかなりコスパの良い動きであり、採用する価値は高いと思っています。みんなもうさぎ、使おう!
地味なこぼれ話ですが、《イモータル・ドラゴン》の効果は《幽鬼うさぎ》で不発になります。有事の際には《抹殺の指名者》の除外対象にもなってもらうつもりです。
蘇生して効果を使い回せる点も魅力ですが、《電脳堺狐-仙々》存在下ではフィールドで効果を発動できなくなる点に注意!
《抹殺の指名者》
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基本的には汎用カードですが、天文学的確率ではコンボカードに化けます。
・このカードで【電脳堺】カードを除外し、《電脳堺門-朱雀》の効果をアクティブにする。
・《死霊王 ドーハスーラ》《屍界のバンシー》を除外して《電脳堺狐-仙々》で墓地に戻す(相手ターンには効果が復活する)。
…こういうことを考えて採用理由を増やすのが好きです。
おわりに
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というわけで、楽しく使っていますよという報告でした。
今後も楽しく使っていきます。
では、またいつか。