第2章 百聞は一見に如かず!Let's 着物講習会
第1章にて気になる着物乙女・鈴木琴子先生への直撃取材を敢行。先生のお人柄と着物にますます惹かれた3人は、実際に着物に触れ着付けを体験することに。
第2章では、琴子先生お気に入りの着物紹介も含めた着物講習会のレポートをお届けします♪
お気に入りの着物紹介
——コウメ:今日はよろしくお願いします!!
琴子先生:よろしくお願いします!お気に入りの着物、持ってきたよ~~!!
——なつみ:わぁ、ありがとうございます!どれも素敵なお着物ですね!
琴子先生:でしょうでしょう!!これは私が持ってる着物の中で一番高いものなんだけど…。久保田一竹さんって、着物界の巨匠の方のものなの。青のグラデーションの濃淡がすごく綺麗でしょ?
——今子:金の刺繍がキラキラしてんのも超キレイ!
琴子先生:実際に着てみると、印象がまた少し変わってくるのよ。…着てみる?
——コウメ:いいんですか!? ぜ、ぜひ…!!
——コウメ:おぉっ、結構しっかりとした重みがある…
——なつみ:こうして見ると、確かに少し印象が違うかも!
琴子先生:人が着た時に一番綺麗に見えるよう、グラデーションの入り方も考えられているのよ~。うん、やっぱりこれ綺麗ね!(笑)
——今子:うん!ちょーイカしてる♪
その他の先生お気に入り着物を紹介!
上島洋山さんによる能州紬。層が重なったような裾の不思議な模様は、エアーズロックをイメージしているとのこと。
能州紬とは?↓
シックな風合いが素敵な大島紬の泥染め。琴子先生の恩師の方から譲り受けたものだそう。
大島紬とは?↓
琴子先生:そしてこれが…
——コウメ:あ!前回お話してただいた春画の…?
琴子先生:そうです!!春画の長襦袢!!これもまた素敵でしょう~?
——今子:お、なかなかにセクシーな絵が描かれてる…(笑)
琴子先生:着物の中に着るものだから普通は見えないんだけど。自分だけが知ってる楽しさ、見えないところで遊ぶ、っていうのが着物の粋なところなのよね~~♪
——なつみ:日本人の感性が詰まってますね!春画は少し恥ずかしいですけど…(笑)
琴子先生:そもそも、春画って性教育のテキストだったんだよ。
——コウメ:テ、テキスト…!?
琴子先生:殿方のもとへ嫁ぐ花嫁が粗相のないように、また、ちゃんとした性教育の知識をつけるために、テキストとしても使われていたのよ。
——今子:そうなんだ…!遊びだけじゃなくて、学びのためにも使われてたってことか。
琴子先生:そうね!私も性教育についての授業をしているけど、大切なことだからね。
琴子先生:さて、じゃあそろそろ実際に着付けやってみますか!
——3人:よろしくお願いします!!!
Let's 着付け体験♪
まず最初に学んだのは、着物の畳み方。
着物にシワをつけず、美しく長持ちさせるための畳み方を学びました。
——今子:着物の畳み方、なんていうから複雑で難しいのかなと思ったけど…案外簡単じゃん!
琴子先生:これを覚えておけば、どこに行っても一目置かれるわよ~~
そしていよいよ着付け体験…!先生に練習用の浴衣をお借りし、丁寧な説明を受けながら自分で浴衣を着てみます!
——コウメ:今までも何度か浴衣を自分で着た時に上手くいかなかったところが、今回は綺麗に着れました…!
琴子先生:ポイントをしっかり押さえれば、浴衣は簡単気軽に着れるのよ!最初は時間もかかるけれど、そこは慣れればすぐに早くなるし^^
琴子先生:今は浴衣も着物のうちの一つとして着られるけど、もともとは「湯帷子(ゆかたびら)」っていう入浴の時に使うものだったの。湯帷子を着てお風呂に入って、上がる時には別の湯帷子で体を拭く、タオルのようなものだったのよ。
——今子:そうなの!?今や夏の風物詩である浴衣にそんな歴史が…
琴子先生:今の浴衣は、洋服で言う「Tシャツ・ジーパン」みたいな感じかな?着物の中でも一番ラフなものとして位置付けられているわね。
浴衣に関する初耳学も教えていただいたところで、気づけばもう閉会の時間。今回の着物講習会はここまでとなりました。
——なつみ:今日は着物に触れたり、着付けをしてみたりと、楽しい中にもたくさんの学びがあったね!
——コウメ:そうだね!ほぼ遊んでいるような感じだったけど、知識や教養のレベルが凄く上がった気がする!
——今子:遊びと学び、か…。先生の「学び」についても気になってきたな…!?
…ということで、次回は琴子先生の「学び」に注目!!普段はどんなことを教えているのか?先生の学生時代の「学び」とは??…そしてつながる趣味と着物!!
次回!第3章前編:琴子先生は普段何を教えているの?養護教育と「遊び」と学び
お楽しみに!