俳句 父母

「端居する 父に物言う 母の声」

和室の廊下でくつろぐ父へ、台所から

母が大きな声で呼び掛けます。

父は返事をしません。私が見に行くと、

狸寝入りでした。用事を言いつけられる

のが、嫌だったのでしょう。

私が母に「お父さんは寝ている」助け舟

を出したのも、懐かしい思い出です。