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俳句

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2022年6月の記事一覧

俳句 食卓

「冷奴 薬味を迷う 父と祖父」

親子で豆腐が好物でした。
暑い時期には必ず食卓に
豆腐が・・・
親子で「薬味論争」を~
懐かしく慕わしい光景です。

俳句 御寺

「門跡の 寺の昼食 鴫焼を」

京都の某門跡寺院を
お尋ねしました。お昼時
だったので、お言葉に甘えて
昼食をご一緒させて頂きました。

染付菊の紋のついた皿に、
良く映る鴫焼でした。

俳句 梅雨明け!?

「雨蛙 晴天の日は 静かなり」

もう梅雨が明けたとは・・
時々聞こえていた、蛙は
どこに隠れているのでしょう。

もう少し雨が欲しかったと、
思っています。

俳句 山連作

「雪渓の 色まぶしくて 目を閉じる」

所々に残る雪渓。
輝く太陽を跳ね返して
います。
サングラスを忘れたので、
思わず目を閉じました。

俳句 山連作

「夏山に 命ある物 皆動く」

緑がまぶしい程綺麗な
夏山。その中で沢山の
動植物が、動いています。
かく言う私も、その中に
含まれているのです。

俳句 旅

「旅人は 手を差し出して 石清水」

軽やかな音を立てて、岩場から
水が流れています。
思わず手を差し出し、喉を潤して
行きます。

俳句 山道

「滝めざし 上り下りを 繰り返し」

遠くから滝の音が
聞こえます。
何回か上下を繰り返す
山道です。徐々に音が
大きくなり、足が歩みを
早めました。

俳句 深山

「山深く 泉湧く音 確かなり」

静かな山、時折遠くに
鳥の声が。
偶然出会った泉、確かに
水の湧き上がる音が聞こえ
ました。
見ると砂を巻き上げて、
勢いよく水が持ち上がって
いました。

俳句 雨上がり

「天上の 父母もこの虹 見たもうか」

一際大きな虹が出ました。
それを見ていたら、ふと何か
聞こえた気がしました。
「元気に過ごしているね」両親の
優しい声でした。

俳句 丸の内

「ビジネス街 片陰多く ありがたき」

出光美術館の帰り、少しぶらぶら~
この辺りは高いビルばかりで、片陰を
ゆっくり歩けます。
おやこの店に、お洒落なショートパンツが。

俳句 銀座通り

「サングラス 同級生を 見違えて」

銀座通り、新橋に向かって
歩いていました。すれ違った
老人、飛び切りのお洒落さん。
暫く過ぎてから{あっ大学の
同級生!}と気付きました。

俳句 若い人

「若者は 昼の長さを 楽しんで」

恋人と友人達と、日が暮れる迄
楽しんでいます。長い昼もやる事が
多い、若者達です。

俳句 老人

「静かにも 川鵜眺める 老二人」

川べりで鳥を見ている老人。
背中の丸味が、愛おしい姿です。

俳句 美人

「夏足袋の 人は立ち居も 美しく」

その昔京都で、初めて夏用足袋を
履いた方を見ました。
お顔はよく覚えていませんが、
たおやかな所作が心に残っています。
今でも夏用足袋は、憧れです。

高額なので中々着用出来ません・・・