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茶道教授の独り言
2021年11月30日 07:36
「年よれば 実用本位 カレンダー」もう富士山や花・子犬の写真は要りません。数字の大きな、書き込むスペースの有るカレンダーが良いのです。昔は味気ないと思っていましたが、今はこれで充分です。
2021年11月29日 07:21
「熊手売る 若き男の 江戸言葉」神社の参道、両側に露店が並んでいます。半纏を着た若者の口から、威勢の良い掛け声が聞こえます。少々荒っぽい江戸弁、それさえも心地良く聞こえました。
2021年11月28日 06:34
「湯たんぽで 火傷せし跡 消えぬまま」小学校低学年の時、湯たんぽを入れた袋がハズレ左足に火傷を負いました。「袋の口をきちんと締めなかった」祖母は泣いて、私に謝りました。今でも微かに残るその傷跡を見ると、祖母の大きな愛を思い出します。
2021年11月26日 06:04
「湯豆腐の 土鍋の色の やさしさよ」確か伊賀で焼かれた、土鍋と聞きました。自然な優しい色が、目に馴染みます。鍋を囲んで祖父母・父母・兄弟が揃った、賑やかな食卓を思い浮かべています。
2021年11月25日 06:46
「通院用 母のセーター 明るめに」母の通院日。お洒落な人ですから、車椅子になっても着る物には・・・今日は思い切って、明るい色にしました。本人は大喜びで「お前、このセーターならスカーフはあっちね」催促されました。
2021年11月24日 06:55
「セーターも 厚手うれしき この齢」厚手のカウチンセーターを着ると、一挙に暖かくなります。ざんぐり編まれていますが、中に空気を閉じ込めている?胸の「鷲の文様」が、気に入っています。
2021年11月23日 07:25
「冬ざれや 地下鉄延伸 駅の前」ようやくこの路線も、地下鉄とつながりました。しかし駅前は再開発中、工事のせいで埃っぽく逆に荒れた感じでした。さあどんな姿に出来上がるのでしょうか?
2021年11月22日 06:26
「近づけば 強き姿の 大白鳥」白鳥の飛来地を、俳句仲間と訪ねました。遠目には誠に優雅な姿ですが、近づいて見ると意外な程力強い・逞しい感じです。他の渡り鳥を威嚇する姿は、驚きでした。
2021年11月21日 06:11
「皮手袋 大きな父の 形のまま」洋服箪笥コートの下の方に、父の皮手袋が一つ落ちていました。すっかり乾いて、父の大きな手の形そのままでした。自分の手を入れて見たら、涙が止まらなくなりました。
2021年11月20日 06:47
「足袋脱げば 稽古の疲れ どっと来る」稽古が終わり道具をかたし、自室へ。寝室のベットに腰掛け、旅を脱ぐと疲れが押し寄せて来ます。まず「稽古日記」を書いて、反省・指導について、記します。洋服に着替え、寝る準備です。
2021年11月19日 06:22
「霜夜には 星座動かぬ 気さえして」深々と大地は冷えています。もしかして星も凍って動かない、子供心にそう思いました。
2021年11月18日 08:09
「人間の 罪隠さんと 冬の雲」大きく重そうな灰色の雲に、空は覆われています。人々の原罪を天から隠すかのようでした。雲の上は晴れ渡り、明るい世界の筈です。
2021年11月16日 06:35
「冬の月 古稀の我にも 希望有り」ベランダに出て、冬の月光を浴びました。体も心も中身がすっかり、入れ替わった様に思いました。未だすべき事・したい事が有ったと、気付かされました。
2021年11月14日 07:48
「冬めくと クローゼットを 開けて閉め」急に寒くなったので、着る物の調整に追われます。今日はジャンバー・翌日は少し厚手のコート・などと忙しいのです。天気予報を聞いて、クローゼットを開け閉めして選びます。