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茶道教授の独り言
2023年10月5日 06:18
新古今の名歌群より、個人的好みで歌を番えて行きます。まず記念すべき第一回、一番好きな摂政太政大臣 藤原良経と左衛門督通光を合わせます。二人とも後鳥羽院に愛された、歌人です。特に良経は新古今に79首入集、西行の94、慈円の91首についで、第三位。何れも名歌ばかり!通光は17歳で取立てられ、琵琶・武芸と院と行動を共にしています。「行く末は空もひとつの武蔵野に草の原より出づる月影」良経「
2023年9月30日 06:54
「胸中に憂い有る日は昼食を常より高い弁当にする」モヤモヤが胸から、離れません。せめて気分転換!その場で一番高い弁当を手に取りました。
2023年9月23日 06:56
「真っ直ぐな意見が若さ薄の穂風の吹く日は心揺らぐか」若い方の意見。正論で真っ直ぐで、老人には危うくさえ思えます。薄の穂の様に・・
2023年9月15日 06:08
「請求書宛名は母のままにして早や三回忌過ぎて行く頃」新聞代金の請求書。引き落としは私の通帳です。しかし請求書の名前は、母のままにしています。1ヶ月に一度見る、その宛名がうれしく悲しいのです。
2023年9月9日 05:36
「上野駅秋はどこから運ばれて私に届く日も近くなる」秋は東京駅より、上野駅に着くと思います。そこから私にも・・
2023年9月1日 11:11
「風にあおられ戻されて尚進み行く蜻蛉の性を我も欲しかり」風に逆らう様に、進んで行く蜻蛉達。ひたすら前に進む性質を、私も欲しくなりました。
2023年8月26日 07:24
「土用波心の全て流し去り新しい季節迎える準備」八月下旬、波が荒くなりました。その中に体を浸すと、胸の中のモヤモヤが消え行きました。さあ9月を迎えましょう!
2023年8月19日 06:45
「もう既に姿の見えぬ飛行機の航跡たどり恋をたどりて」はるか上空、飛行機の音が聞こえました。薄く白い航跡が、残っています。もう遠い恋の姿を重ねました。
2023年8月5日 05:59
「日傘にはハワイの花の文様をその強き色光に負けず」濃紺地に真っ赤なハイビスカスの、日傘の人と出会いました。とても強い色と柄、太陽に勝っている様に思われました。
2023年7月29日 05:14
「国生みの神話のごとき夏の雲沸き立つ姿音も聞こえて」もくもくと力強く沸き上がる雲。その中から、神話の神々が現れそうでした。雲の音さえ、聞こえた気が!
2023年7月22日 05:57
「兄弟の背負うリックにそれぞれの恐竜のいる海への電車」ふと前の席の家族連れを見ると、仲良く兄弟が座っています。2人のリックには、恐竜のマスコットが付いています。どうも二つは、種が違う様でした。
2023年7月15日 06:58
「音のせぬ風鈴を見る寂しさは若い頃には知らぬものなり」風が吹かない日の風鈴とは、何と寂しいもの!と気付いたのは、いくつの時からでしょう。
2023年7月8日 06:12
「朝顔売り半天の色鮮やかに江戸の言葉を話す若者」かねて念願の朝顔市を見に、入谷迄来ました。江戸弁で声をかけられ、嬉しく成りました。着ている半天迄、粋に見えて~
2023年7月1日 05:49
「夕暮れの雷雨の中に立ちたいと思いし日あり十代の頃」部屋から飛び出して、豪雨の中に立ち尽くしたい!何度そう思った事でしょう。激情を抱えた、若者でした。