『すべてのことはメッセージ』読んでみた。 #あなたの推し本教えて 30人目
こんにちは、青波麗です。
まず、以下ツイートをご覧ください。
ということで、今回は@5589Kidsさんの推し本「すべてのことはメッセージ」をご紹介します。
「ユーミン」一人の特異な少女が、東京のカルチャーとカウンターカルチャーを背景に大人へと成長していく物語。作者・山内マリコさんの鋭い取材力と深い洞察によって綴られる、彼女の若き日々を、一緒に駆け抜けてみませんか?
「すべてのことはメッセージ」
山内マリコ
ユーミンこと松任谷由実の幼少期からデビューまでを描く、この作品はルポルタージュとしての要素が強い。山内さんの圧倒的な取材力と深い洞察力が、ユーミンの素顔を紡ぎ出しています。その特異な少女が、50年代、60年代、そして70年代の東京カルチャーとカウンターカルチャーを舞台に、青春を駆け抜け、大人へと成長していく様を淡々と描き出す。
私が感じた魅力①
卓越した描写力
山内マリコさんの深い洞察力と卓越した描写力は、ユーミンの幼少期からデビューまでの道のりを細部に至るまで描き出します。その結果、時代の空気感や場面に登場する固有名詞が、読者の目の前で息づきます。これらの緻密な描写がユーミンの成長と並行して描かれることで、私たちは彼女が生き抜いた時代を共に体験することができます。
私が感じた魅力②
ユーミンの知られざる一面
彼女の才能や多感で好奇心旺盛な性格、そして少し大人への背伸びが得意だったことなど、ユーミンの知られざる一面を垣間見ることができます。また、ジャズ喫茶で過ごした楽しい時間や、夜ぬけするというちょっとおワルなエピソードなども描かれています。これらのエピソードは、彼女が生み出す絵画的な詩の世界について新たな視点を提供してくれます。
私が感じた魅力③
楽曲との深い結びつき
この本の随所にはユーミンの楽曲の歌詞が散りばめられています。これらの歌詞と物語が織り成すリンクは、彼女の曲を聞く際の新たな解釈や感情を生み出します。音楽を通じて描かれる彼女の内面と、物語が交錯することで、その深層へと迫ることができます。
「すべてのことはメッセージ」
を読んでほしい人
松任谷由実のファンの人
音楽と人生について考えたい人
ノンフィクションやルポルタージュが好きな人
昭和のカルチャーやカウンターカルチャーに興味がある人
これは単なる芸能人の伝記ではありません。それは、一人の少女が特異なまま大人へと成長していく物語、音楽と人生が織り成す物語です。
「すべてのことはメッセージ」
を読むことで待っている未来
この本を読むことで、私たちはユーミンというアーティスト、そして一人の女性がどのように成長してきたのか、その深層を垣間見ることができます。また、彼女の音楽や言葉が持つ意味を新たな視点から解釈することで、彼女の作品への理解が深まるでしょう。さらに、松任谷由実という一人の人間が音楽と共にどのように成長し、自己を表現してきたのかという事実は、私たち自身の人生に対する新たな視点を提供します。私たち一人ひとりが持つ特異性、個性がどのようにして自己を形成し、社会と関わっていくのかを考える機会となるでしょう。
まとめ
「すべてのことはメッセージ」は、山内マリコさんがユーミンの青春時代を鮮やかに描き出した一冊です。その鋭い描写力と深い洞察力、そして音楽と人生に対する深い思索は、読む者をユーミンの内面へと誘います。また、その過程で私たちは自己の成長や人生について新たな視点を得ることができます。
あなたもこの本を手に取り、ユーミンとともに彼女の青春を駆け抜けてみてください。そして、その中に織り込まれたメッセージを探し、自己の成長と人生について考える機会としてみてください。山内マリコさんとユーミンが紡ぎ出す物語が、あなたの人生に新たな風を吹き込むことでしょう。
#あなたの推し本教えて は、読書をこよなく愛する方達の推し本を、私が実際に読んで率直レビューするというTwitterで行っている企画です。読書好きの方は私(Twitter:@urara_aonami)をフォローして是非楽しんでください!
ご購読ありがとうございました、次回のレビューもお待ちください。