妄想都市

時の流れがゆっくりで、携帯もSNSもない世界を妄想する。

誰もが明日を生きるために
誰もが今を生きるために
懸命で、楽しそうで、苦労もあるけど、諦めずに、ひたむきに、まぁそれなりにやっている

どこか懐かしさがあっていい
少し寂れてても、活気があればいい
みんなが楽しんでいればいい
誰かと知り合いで、ふとした時に話せたらいい
いつからそんなことすら叶わなくなったのか。

夜は繁華街の明かりが優しく迎えてくれる
毎晩、そこはお祭りのようにはしゃいでいる
疲れなんか吹っ飛ぶさ
ストレス?そんなもんありゃしない。
悩み?そんな小さなことが?
気にせず楽しめよ。だってここは ーー

夜風は、少し酔わせながら
夜遊びに火照った身体を冷やしてくる
そして、そのままあなたの肩へそっと、引き寄せてくる
ビルの隙間で
月に誘われ
煙草をふかし

その一連の流れすら虜にされる
その全ての懐かしさに恋をする

あそこに行けば会える
いつものように会える
そんな時間が
そんな場所が
僕たちの全てだと思っていた。

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urara
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