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書きかけの夏

蝉の鳴き声は、雨音のようにしんしんと降り続けている。
吹き荒れる夏風に涼なんてのはなく、遠くの海の上に盛り上がる入道の下はどうなってるのか、一度見てみたいものだ。

20何回目の夏。季節の単位だとこれくらいだが、もっと多く経験してる気がする。
毎日毎日、暑い日々。その1日1日が夏だ。
見方を変えれば、夏至は過ぎていて、実はもう秋に入る準備が進んでいる。じきに涼しくなるのだろうな。
その時には、もう夏の、今の、感じている気持ちとか記憶は薄れていくのだろう。

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urara
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