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バカにされる悲しみ
パートナーに細々と養ってもらっている、アラフィフ女子です。
私のパートナーは、人と難しい話ができません。
何が美味しいとか、あそこに新しいお店ができたとかいう話はできますが、それ以上の抽象的な思考を要するような話はできません。
また、人に言うべきでないことを考えずに言ってしまったり、出すべきでない情報を場所を考えずに出してしまったりします。
これらは生まれつきの能力のように思えます。
私もまた、人とあまり話ができません。
それは生い立ちと関係があります。
人が怖く、人の言ったことに返答するのも怖いのです。
ずっと何を言えばいいか、頭の中でぐるぐると考えて、結局言葉にすることができないのです。
要するに、ずっと人の顔色を見ているわけです。
だから私たちは一緒にいると、難しい話が理解できない男と、何を考えているのか分からない女に見えるのです。
私はほとんど外出しなくなりましたが、たまに、人の集まりに出ないといけないことがあります。
そうすると、初めはみなさんフレンドリーに話しかけてくるのですが、数分も経つと、「こいつらバカだな」という目で見てくるのです。
私たちのどちらに話をふっても、ろくな答えが返ってこないからです。
すると、相手は飽きてきます。
そして露骨に軽蔑の視線を向けてきます。
家に帰るとドッと疲れて、ふがいないパートナーを責め立ててしまいます。
それは、自分のふがいなさを責めているのでもあります。
そして、涙があふれてきます。
人にバカにされるというのは、悲しいものです。
若いときは、無知もかわいいでしょう。
でももう、それは通用しないのです。
私はあと何年生きていなければいけないのでしょうか。
人からバカにされるたびに、本当にあと何年生きていかなければならないのかと思います。