
デゴイチ D51 1、数十年の時を経てよみがえる
写真の在庫を整理している中で、モノクロフィルムを見つけた。撮影したのは数十年前。そして、数年前にデジタイズしたものだ。
今の環境で現像したら面白いことが起きそうな気がした。
Luminar 4 で処理してみた。
デゴイチは力強く蘇った。
自分でイメージしてそれらしくできたのが嬉しい。嬉しすぎて、同じ写真を何度もアップしそうな気がする。
うーん、これじゃない。
注:俺の環境では、見出し画像は濃く見えるが、本文画像が薄い。見出し画像のような濃いやつを作ったんだが、どうしたことだろう。
別な画像を用意。
これこれ。この濃いやつ。
白黒だとダメなのか。RGBカラーで保存したら良くなった。
脱線してしまった。話を戻そう。
回想
この写真を撮影した当時、俺はまだ子供だった。近所の写真屋さんにサービスサイズの同時プリントを頼んで、出来上がった写真を眺めるだけの写真ライフだった。焼き加減は、写真屋さんにお任せである。いい感じに仕上げてくれていたので、それ以上のことを考えたことがなかった。
ちなみに、モノクロの場合、現像・プリントは写真屋さんが手作業でやっていたのではないかと思う。違うかな。気にしたことはなかったな。
1個だけみつかったネガスリーブ
余談だが、写真を頼むと、ネガはこんなやつに入れられて戻ってくるのだっった。トレーシングペーパーみたいなスリーブが、昔っぽい。
いい感じの SL の写真があった。よく見ると、D51 1 だ。1番のやつだ。当時、俺がその番号をどう見ていたかは、全然覚えていない。しかし、この機関車だけしっかり写しているところから想像すると、特別な眼差しでこの機関車を見ていたのだろう。
今、D51 1 はどうしているだろうか。気になったので調べたら、京都の鉄道博物館にいるとわかった。
ワークフローメモ
ネガフィルムからこの写真までのことを書きとめておきたい。
フィルムのスキャン
TIFF のメタデータを見ると、
カメラ:D800E
レンズ:AF-S Micro NIKKOR 60mm 1:2.8G ED
露光量 1/15 秒 (f/8.0)
感度 ISO 100
撮影日 2015年6月12日
サイズ 7360 X 4840 pix
フィルムのスキャン
フィルムスキャナーではなくデジタルカメラで撮ったものとわかったので、どうやったかを思い出してみる。デジタルカメラであれば、ライトビュアーの上にフィルムを置いてマクロレンズで撮影したのだと思う。
HAKUBA ライトビュアー5700 の上にフィルムを置く。
三脚でカメラを固定して、撮影。
ホワイトバランスは、何も考えずに、オートか太陽光だったと思われる。スキャンしたデータには、フィルムベースの色がしっかり出ている。もしかしたら、なんらかの調整をした方がもっと綺麗に撮れたかもしれない。
フィルムベースの色は、こんな感じ。これは別の SL を撮影したものだ。
現像処理
Raw データではないので、現像でもないが、、、
Luminar 4 で開く。
Luminar 4 は、ネガポジ反転機能を持っていないようだった。探しても見つからなかったので、ネガのまま処理する。
コントラスト強めのプリセットを幾つか試した。あと陰になっている動輪周りのディテールがよく出るやつ。
ここにアップした写真は、Dynamic Krushed で処理したものだ。いい気になって効果を 100% 適用した気がする。
LifeStyle Mono とAerial Bold も試した。前者は割と素直な感じで、元の写真が逆光でそれがそのまま出る。そのために曇った空が眩しく感じる。後者は、空を少し焼き込んだ感じで、暗部も立って全体的にややフラットになる。
専門家じゃないので、そういう表現が適切かはわからないが、感想を述べてみた。
TIFF フォーマットで保存。
Photoshop で開く。
上すぼまりだったので、レンズ補正フィルターを使ってパース調整。
注意:パースの調整は、Luminar 4 でも可能。
編集>Canvas>「レンズとジオメトリ」
スキャンしたときの糸くずとかゴミを除去。フィルムの傷も修正。さらに、地面に落ちているゴミも、目立つものだけ拾って捨てた。
注意:ゴミの除去は、Luminar 4 でも可能。
編集>Canvas>「消去」または「コピー&スタンプ」
コントラストも調整した気がする。Luminar のイフェクトだけでは、少しコントラストが低いと思ったから。
注意:もちろん、Luminar 4 でもコントラストの調整は可能。
元のネガが薄いので、そこのところは手で調整するのかな。Photoshop の機能を使っても良いと思う。
そんな感じ。
モノクロフィルムは、全部で 10本 くらい持っているので、今後レタッチするのが楽しみだ。
t.koba