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大切なデータをRawで保管してはいけない

「大切なデーだけRawで保管しよう」みたいなことを言う人がいたので、この記事を書く。

結論から言うと、

「大切なデータをRawで保管してはいけない」

なぜなら、開けなくなる日が来るかもしれないから
あくまでも長い年月保管する場合の話である

大手カメラメーカーの場合は心配しなくても良いかもしれないが、将来何が起きるかわからない。どこのメーカーも独自形式の Raw データを使っていて、容易に開けるものではないところに不安がある。
昔の Raw データだけサポートをやめるメーカーなんてないとは思うが、保証の限りではないだろう。メーカーが存続したとしても、カメラ事業から撤退するかもしれないことを考えると安心はできない。
そうなった時に、誰がサポートしてくれるだろう。

仮にその Raw 画像を開けるアプリケーションをずっと持っていたとしても、OS やパソコンの更新でアプリケーションが動作しなくなる恐れもある。
メーカー純正のアプリが使えなくなったら、サードパーティーのアプリを使えば良い?お金がある人はそれで良いかもしれない。でも、大切なデータだけ現像するためだけにお金を出すだろうか。
開けなくならないうちに、将来性のある形式に変換しておくのが良いのではないか。

自分の場合、基本的にメーカー純正のアプリケーションで Raw 現像している。現像と言っても、明るさとホワイトバランスを調整するくらいで、それも滅多にやらない。主に、画像形式の変換に使っている。
今は、Photoshop の代わりに Affinity Photo 2(公式サイトで¥6,590)を使っていて、なくならない限り使い続ける見込みだ。このアプリケーションも手持ちの Raw データを読み込むことができているようだ。
よって、自分は Raw データを開く手段を2つ持っていることになる。
しかしそれでも安心できない気がする。

色々なリスクを考えるならば、そして後で現像するかもしれないのであれば、DNG 形式で保存しておくのがベストではないだろうか。
将来、現像し直すことなんかないなら、JPEG で全然問題ない。JPEG 圧縮に不満がないなら JPEG が良い。

そもそも、将来現像し直すかもしれないから Raw データを保管するという発想が無駄なんじゃないだろうか。
Raw 現像が始まった頃は、新しく現像した方が画質が良いとかあったかもしれないが、今はそれも気にしなくて良いのではないか。
諸事情からやり直したいということもあるだろうが、諦めも必要だろうと思う。

大切なデータは、その時点で最良と考える JPEG を作って保管するのが、潔い。

Adobe 社の説明 Digital Negative(DNG)

https://helpx.adobe.com/jp/camera-raw/digital-negative.html

DNG の将来性を信じるならば、、、、

この先、何が起きるかはわからない。

t.koba

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