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キープレフトなどというよくわからん用語を使うのはやめてくれ

キープレフトという言葉がある。
巷では、左端のことだと言う者もいるらしい。議論が沸騰している。いやいやネットの書き込みの多くは、曖昧なまま、結論も述べずに終わっている。
それではダメなので、再定義させてもらう。

キープレフトとは、真ん中よりちょい左を走行すること。

始まりは、車関連の記事だった。読んでいて、おや?と思うところがあった。

「4選」とか書いてある記事は読まないことにしているが、なんか気になったので読んでみた。
「学校で勉強したことなんて役に立たない」みたいなノリで書いた記事かと思ったら、意外にそうではなかった。

ポンピングブレーキ>まったく役に立たないとは言い切れないのでは?と言っている。
ポールを使った縦列駐車>間違っていない
坂道発進時のサイドブレーキ>ATの時代には不要、みたいな意見
なんでもかんでもキープレフト>なんでもかんでもは、メリットよりもデメリットの方が多い、と言う。

気になったのは、キープレフトについて述べた箇所。上の記事の中で多く述べられているところでもある。

後方を走るオートバイに対して、「キープレフトを解いて先に行かせる」という選択もあることを頭に入れておきたい、と言う。

バイクで車の左側を抜くのっていいんだっけ?ほぼ違反になると思う。右に寄って左から抜かせるのは、道交法違反を誘発する行為。
基本的に、右側から追い越さなければならない。左側から追い越すことは認められていないのだ。

そんなことを車関連の記事で言っちゃっていいの?って思った。

キープレフトが気になってネット検索すると、多くの人がいろいろなことを書いていることがわかった。

そもそもキープレフトって何?

自動車学校時代。時代というほど長く通っていたわけじゃないが。
教官には、運転している自分が車線の中央にくるくらいがいいと言われた。記憶違いかもしれないが。
それでいいんじゃない?車の場合。

バイクの場合は、車のボディーが通過するあたりを走ったら良いのではないだろうか。つまり、車の左のタイヤが通るあたりでは、左に寄りすぎじゃないかと思うのだ。

「できるだけ左に寄って」なんて言われる。あいまいすぎて、解釈が難しい。
文脈から読み解くと、左に寄ることが基本だが、それができない場合もあるけど、それができる場合はできるだけということと読み取れる。
が、「できるだけ」を左端ぎりぎりまで、というように読む人がいるようだ。
多分、それは間違った解釈だ。

「できるだけ」とは、原則として左寄りだが、危険であるとか現実的ではないとかいう理由でできない場合には、それをしなくてもやむを得ないということを表しているのだと思う。

「できるだけ左によって」とは、ぎりぎり左のことではない。そう思う。

英語ではキープライトと言い、日本ではキープレフトと言うのだ、とあたかも似た意味であるかのように言う人がいた。

そうなのか?こういう話って、嘘のことが多いと思う。

もう、嘘だという先入観バリバリで調べてしまおう。

Keep right を調べる。
画像が表示された。
それを見て、「あっ」と思った。
 Keep right には、右寄りを走行するなんて意味はないと気づいた。ちょっとわかりにくかったが、日本人が言うキープレフトのような意味は、ない。

Keep right を調べたら、具体的にどのくらい right なのかがわかると思ったのだが、その考えは間違っていた。

Keep right に、右寄りを走るなんて意味はなかった。

 Keep right とは、前方に何かがあったら右側を通ってね、ということだ。

片側二車線の道路で、前方の左車線が工事中で右車線しか通れない場合、「右によれ」と書いてあったらそれが keep right だ。
前方に何か障害物でもあって、それを避けて進まなければならないとき、Keep right。右側を通ってね、というわけである。

日本に戻ろう。

なにがなんでもキープレフト説(2016年の記事)

バイクの場合、「道路の縁石もしくは左白線から50cm〜1mほど」と言う。

縁石基準とか左の白線基準とか、それはないだろう。しかも、最低50cm。

↓この人の考えを正解としよう。

これでいいんじゃない?

具体的に道路のどの辺を走るか、安全講習会の教官の言葉

「道路の左端から1m くらいの内側」

を引用しつつ、上の記事を書いた人の答え

「中央と左側のわだちの間ぐらい、センターより微妙に左側が一番走りやすくて安全」

自分も同じ考えだ。
とか言って、俺はバイクには乗らない。乗るのは人力のバイク、つまり自転車だ。

余談だが、自転車は軽車両、それは知っているが、センターラインが黄色い線の場合、つまり追い越しのためのはみ出し禁止のとき、自転車を追い越すのにはみ出しても問題ないって、最近知った。ま、実際は、はみ出して追い越していたけどね。ビクビクしながら。
次からは、どうどうとはみ出して追い越せるな。

あと、バイクの場合、キープレフトをやってはいけないと言う人がいる。

飛び出しへの対処
右折車から見えない
後続車に煽られたり、無理な追い越しをされる
縁石で転ぶ

なんか、こういうのを見ると、間違ったキープレフトを教えている人間がいると思わざるを得ない。
俺も含めてWebで持論を展開している人間も多いが、ほとんどの人間がキープレフトを具体的に説明できていない。

まずはキープレフトの定義からだなと思う。

個人的には、キープレフトとは
ど真ん中ではない
右寄りではない
左端でもない
左寄りということ
もっと言うと、中央よりも少し左寄り

中央とは、センターラインのない狭い道では、道路の中央。
センターラインがある道とか車線が表示されている道では、車線の中央。

複数の車線がある場合(片側二車線とか三車線とか)、一番左側の車線を走るのがキープレフトという者がいるが、キープレフトにそのような意味はないということにしよう。拡大解釈じゃないかと思う。

ま、おかしなことを教えている誰かがいるのなら、すぐに改めてもらいたい。
キープレフトについては、バイクに乗る人の意見が多いようなので、みんなで集まって話し合って、キープレフトはどうあるべきかを決めたら良いだろう。

バイク乗りとは自由が好きな人たちなのだろう。
ルールとかマナーなんていらないって話になるかも。

個人的には、用語だけが暴走している感のある「キープレフト」という用語は、即刻使用禁止にした方が良いと考える。「キープレフト」を禁止用語にしよう。
和製?英語を使う意味がわからん。
t.koba

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