ヤマビル対策 2022 ソックス編
ヤマビル対策について考えます。
ソックス検討のきっかけ
毎年、時期としては4月の終わり頃から、気温的には最高気温が 20 ℃を超えるようになったらヤマビルに気をつけないといけないと思っています。思ってはいますが、毎年のように、ヤマビルが出始める頃やいなくなる頃に油断してやられます。
今年(2022年)の4月11日。撮影に行って足首をやられました。暗い林の中で鳥を待っているときにやられたのだと思います。休憩のときにたまたま足元に目をやると、まるまるとしたヤマビルが靴下に食いついていました。
ちゃんと対策していけばよかったと思いました。手軽で持続性のある対策を本気で検討することにします。まずは、足元のソックスを検討したいと思います。
被害にあった当時の気温を振り返ってみます。
最寄りのアメダス地点(海老名、標高18.0m)における最高気温は以下のようでした。
ヤマビルにやられた場所は、標高 500 m 付近です。平地よりは気温が低いはずですが、午前中は陽がよくあたり、山に囲まれた地形のため、晴れれば気温が上がりやすい場所かなと思います。10日には最高気温が 25 ℃を超えていますので、気温の観点からはもう十分に警戒すべき状況だったと言えると思います。
参考までにやられたときの足元の状態を書いておきます。
いつもは、ハイカットの作業靴にくるぶしくらいまである長めのズボンを履いて、ズボンをソックスに入れています。ソックスはスボンの上まで二重になるように履きます。最近は、ビジネスソックスを使っています。靴にはヤマビルファイターをスプレーします。
しかしこの日は、トレッキングシューズに短めのズボンで出かけました。ソックスは2枚重ねてズボンに被せて履いていましたが、スボンがずり上がった結果、ハイソックス1枚だけのところができてしまい、ヤマビルの攻撃を許すこととなりました。
靴にヤマビルファイターをスプレーするとか目の細かいハイソックスを履くとかしていたら大丈夫だったかもしれません。とか言っても、後の祭りです。
ヤマビルを足から引き剥がした後、次の撮影に向かったのですが、ヤマビルを処置していないことに気づきました。引き返して、あたりの落ち葉をひっくり返しましたが、見つかりませんでした。近くに朽ちかけた丸太の輪切りが、椅子のように置かれていました。もしかしたら、と思ってひっくり返したら、いました。
虫除けスプレー(KINCHO プレシャワー お肌の虫除けスプレー DF)をヤマビルに噴霧し、動かなくなったことを確認しました。処置完了です。
4月16日にまた現場に行きました。ヤマビルは干からびていました。虫除けスプレーの効果は確実です。
16日は少し涼しかったのでヤマビルはおとなくしているだろうと思っていました。しかし、フィールドで会った人がヤマビルにやられたと言っていました。実際、杉林の中で鳥を待っていたら、ヤマビルが3匹くらい寄ってきました。早くもヤマビルシーズンに入ったことを実感しました。
幸い、今回は傷の治りも早く、かゆいのもそれほどでもありません。だからと言って、毎年やられるのを許すわけにはいかない気がします。そこで、とりあえず、足元の対策を強化したいと思います。
対策の方向
良いソックスを見つけようと思います。
ソックスの上から吸血されないことと、ズボンの裾から侵入されないことを目標としたいと思います。
実は、去年からソックスを検討しています。
去年は、ボルネオで売られているヒルよけソックスに近いものを自作しようと考えました。材料を用意して作りかけたのですが、上手くできないままシーズンが終わってしまいました。
今年は、市販のソックスを検討したいと思います。
去年は、ワークマンのクールマックスハイソックスをスボンに被せ、ビジネスソックスを重ねて履くという対策で、効果があったと思います。実際、ヤマビルが靴の中に入っていたことがありましたが、吸血されてはいませんでした。ビジネスソックスの目の細かさが効いたと信じています。
実のところクールマックスの上から吸血されたばかりでなく、それにスボンをインしてあっても侵入されたこともありますので、クールマックスがハイソックスであっても効果はなく、ビジネスソックスとズボンが重なっているところこそが、防御のポイントであると考えています。
そのビジネスソックスも、穴が空いたりくたびれたりしていますので、新しいビジネスソックスを買いたいと思いました。ビジネスソックスでハイソックスというと、ロングホーズというものがあるようですが、値段が高いのでやめました。
また、目の細かいハイソックスがあれば、それだけで対策ができそうですので、そういうソックスがあればいいなと思いました。
ハイソックスではないビジネスソックスを重ね履きするとしたら、次の図のような感じになります。
このやり方にこだわるのは、何年か愛用してきたクールマックスというソックスが気に入っているからです。クールマックスは目が荒いのでヤマビルは穴を広げつつ食い込んできます。ですから、ヤマビル防御効果のある目の細かいソックスを重ねて履くことで対策になります。ヒルよけソックスなるものがボルネオにあるようですが、それは靴下の上に履くもののようなので、それと同様の発想です。
しかし、こだわりを捨てて考えてみれば、目の細かいハイソックスさえあれば、それ1足で良いのではいかと気づきました。多分その方が良いと思うのですが、気になる点は、吸湿涼感効果やクッション性でしょうか。
ソックスの目の細かさを比較
条件
目が細かいこと
スボンをインできるハイソックスであること
丈夫なこと
値段が安いこと
13日に、Amazon で良さそうなソックスを注文しました。たしかその2日後にはイオンでビジネスソックスを買ってきました。
目の細かさはどうでしょうか。写真を撮って比較してみます。
実使用と同程度に伸ばしてチェックしたいと思います。先日ヤマビルにやられたあたりの足の周りよりも少し大きな透明の物体にソックスを被せて撮影しました。裏からライトを当てています。写真の横幅は約17mmに相当します。
残念というか、あれ以来、テストするチャンスがやってきません。でも、これから蒸し蒸しジメジメしてきたら本番です。今後、主に次の2パターンをテストして行こうと思います。
・クールマックス+ビジネスソックス
・野球アンダーソックスだけ
ふと評価方法を思いつきました。
円筒テーパーゲージというものがあります。これを網目に差し込んだら、網目がどれくらい広がるかを測定できる気がします。もっとも、ヤマビルがどのくらいの網目を突破するかはわかりませんが。
実は、上で紹介したものの他に、試したかったものがあります。防水ソックスです。値段が高すぎるので諦めましたが、水も通さないのですから最強ではないでしょうか。
以上、ヤマビル対策として足元を固めるために靴下を検討する話でした。
t.koba