[視聴録]攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man

映画「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」 2023.02.01

素晴らしいSF映画だ。

すすめられたため見た。


あらすじ

主たる登場人物は、9課、笑い男、厚生省(悪者)くらいだろう。
大枠の話は、電脳に関する利権争いってところじゃなかろうか。ことの顛末を時系列順に書いてみたい。まず電脳という、脳を機械化するのが一般化する。それに伴い電脳硬化症という不治の病がはやる。その治療法に、ワクチン、ナノマシンの二通りの方法がある。ここでワクチンが認められてしまうとナノマシン技術が無駄になるというか、そちらの利権が侵害されるらしい。だが、ワクチンのほうが効くらしい。そういうわけでワクチンは承認が黙殺された。それを正そうとしたのが虚像ではないほうの笑い男である。笑い男の正体はとんでもないハッキング能力を持った少年。彼はワクチンを認めさせるため、ナノマシンの開発者にテレビの前でナノマシンに問題があることを喧伝せしめんとする。これがいわゆる「6年前の笑い男事件」であった。そこから連なる笑い男という像は、ナノマシン勢力が「6年前の笑い男事件」を利用するための虚像であったという。あとは、直接描かれている。1つ、9課は笑い男に迫る。笑い男の正体が明かされたのちは、悪さをしていた政治家をなんとかしてひっとらえる。こんな感じ。



あらすじだけでこんな文量になるようなプロット、設定を生かしたチョーかっこいい演出。生き生きと描かれる登場人物の思考。私の粗末な語彙力では、素晴らしい映画であると形容する以外言葉はない。

すべての情報は共有し並列化した時点で単一性を喪失し、動機なき他者の無意識に、あるいは動機ある他者の意思に内包される

攻殻機動隊政策委員会「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」

以上。

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