[読書録]ドグラ・マグラ
「ドグラ・マグラ」夢野久作 著、青空文庫より
何この……何……?
すすめられたため、また教養として読んだ。
あらすじ
登場人物は呉一郎、精神医学者にして密かに呉一郎の父であった正木博士、法医学者若林博士、古代中国の天才画家にして狂人の呉青秀あたりだろうか。1197ページにも及ぶドグラ・マグラでは、そのストーリーを通して1日しか経過しない。時計の音に記憶を喪失して目を覚まし、呉一郎、つまり自分が起こしたらしい残忍な事件の解決のため、若林博士に記憶を取り戻すよう様々なものを見せられる。自分自身は自分が呉一郎のような気は全くしないのであるが。結局呉一郎に事件を起こさせた――発狂させた――のは正木であったと気づき、それから自分は呉一郎であるほかにないという結論に至ってしまう。発狂の原因は先祖の狂気であり、またそれを呼び起こす絵巻物であった。
正直言って訳が分からない。文字は読める。一文も読める。でも文章になると途端にわからない。誰が何をして、どこで何が起こっているんだ?一番わからないのは中盤である。序盤終盤はミステリ然としているのだが、中盤は気が狂いそうだ。
さすがは奇書と呼ばれるだけはある。まあ、私の頭が悪いというのもないとは言わない。
以上。