浦野ウラ話「フィーバータイムはいり」
かなり今更ではございますが、デビュー1周年を祝して2022年5月4日にジャンププラス様に掲載していただきました「フィーバータイムはいり」のウラ話をリリースします!
未読の方は先に下記から本編へどーぞ!
「フィーバータイムはいり」浦野ウララ
お話を忘れちゃった人や、このnoteを見てまた見たくなった人も是非是非読んでね!
はじめに💕
このnoteでは大きく分けて
・インスピレーションを受けた作品
・「はいり」のプロトタイプの話
・漫画は引き算で面白くなるらしい
の3つについてお話ししていきます。
あんまり自分の作品についてペラペラ喋るのもカッコ悪いかもしれないですが、自分が好きなアーティストが前にアメブロでアルバムの解説やってて嬉しかったので真似します。(2回目)
インスピレーションを受けた作品
「冥土ビル」のウラ話でも話してるんですが、浦野は音楽から漫画を作っていきます。
中でも「はいり」のテーマソングは初期からハッキリと決まっていました。
それが、
・フィーバー/パスピエ
(↑YouTubeのMVにリンクしてます)
この曲を聴くとエンジンを吹かしたみたいに気分を盛り上げてくれるので、ケレン味を出したいシーンを描く時は大音量で流して筆を走らせた記憶があります。
場面で言うと33ページくらい?フィーバータイムに入る時イントロが流れ出すイメージです。
あとはヒロイン(?)のハルヤ君も、「永すぎた春」というパスピエさんの楽曲をネーミングに流し込んでいます。
「はいり」のプロトタイプの話
実は「フィーバータイムはいり」には全く違うお話のプロトタイプがありました。
その名も「ラブリーフィーバー!」
…ええ、3秒で思い付いたガールズバーの店名みたいなタイトルですが、ネームにも起こして当時の担当さんと打ち合わせもしました。
「はいり」との明らかな違いは、ヒロインが可愛らしい女の子の百合モノだったことです。
とはいえこちらは色々な問題があり没となりました。このnoteを書くにあたって久しぶりに読みましたが、かなり酷い内容で悶絶モノでした。
ではなぜ「はいり」が掲載に至ったのかという話ですが…次章で詳しいお話をしようと思います。
漫画は引き算で面白くなるらしい
ここからはちょっとクリエイター論的な話になってくるので、「純粋な読者でいたいよ〜」って方は読み飛ばしていただけると幸いです。
ズバリ「はいり」がプロトタイプと違って良かったところは、普通の漫画を目指したことです。
元々当時の担当さんには「もっと要素を減らして欲しい」という要望を受けていて、実際プロトタイプを見るとジャンルのキメラというか、レストランで出て来たら卒倒するような闇鍋料理でした。
それを脱却するために、ひねらず奇をてらわず主人公だけにスポットを当てて、目玉焼きくらい素朴な料理になるように作ったのが「はいり」でした。
それであのゲテモノか…。と思ったでしょう。途中で卵がピータンだったことに気付いたんですよね…。
私は特に思い付いたアイデアは全て盛り込まないと気が済まないような残念な生き物なので、卵一個だけ持って描き始めるのが吉なのだと思います。(この性分には今も苦しんでいます)
おわりに💕
ということで長々と読んでいただき誠にありがとうございます。
現在の活動頻度などを見て分かるように、今よりも多くの人に楽しんで貰える作品を生み出すことに大変苦心しています。
それでも協力してくれる現担当さんやフォロワーさんを含めた周囲の方々には本当に感謝の意が絶えません。
笑っちゃうくらいの枚数ボツを食らってますが、まだまだ描きたいものが沢山あるし、それを皆に楽しんで貰いたいという気持ちも日に日に強くなっています。
まだまだ全然胸は張れませんが、2周年目も精進して参りますのでよろしくお願いします!!
PS.例の見開きは吉良吉影の爆殺シーンのオマージュです!気付いた人超すごい!
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