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愛着障害と月の幻想① マトリックスを乗り越える。
私(わたくし)は、心理カウンセラー(いちよう、臨床心理士と公認心理師)として、子育てに悩む保護者や、親との関係に悩む子どもたちとカウンセリングをさせて頂く機会が増えている。
臨床心理学の世界において、親子関係(特に母子関係)は、非常に重要なテーマとして扱われる。対人関係や恋愛関係の問題においても、親子関係は深い部分で影響を与えていると言われている。
人が生まれて(いや、生まれる前から)、最初に深い関係性を結ぶ相手なのだから、当然といえば当然だ。
昔、境界性パーソナリティー障害(ボーダーライン)と言われるパーソナリティーの問題が流行った。それは他者と安定した関係を結べずに、必ずといって良いほど、破壊的な人間関係を引き起こす。しかし、知能やコミュニケーションのスキルという面では問題なく、むしろ高い人たちに多い。
カウンセラーや精神科医たちは、ボーダーラインのクライアントたちとの、カウンセリングに疲弊した。それは、カウンセリングの基本である信頼関係(ラポール)を築けば築くほどに、治療が破綻する傾向にあるからだ。
しかし、それにはからくりがある。カウンセリングや占いセラピーなど、全てのセラピーにおいて、重要とされているのは、【退行】というプロセスである。退行とはその名の通り、後ろに戻るということである。
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