『ぼっち・ざ・ろっく』の2期を待ち続ける人に聴いて欲しいバンドの話
ハッピーぼっちハロウィン。(フライングにも程がある)
皆さん、「ぼっち・ざ・ろっく」、見ましたか?
僕はもう1期完結後の人気が凄すぎて…震えてます。
その勢いは凄まじく、結束バンドはZeppツアーにロッキン出演と、現実のロックファンをも突き動かす一大コンテンツとなりました。
そのムーブメントの中で、もちろんぼざろからロックにハマった方もいるでしょう。逆も然り。
アニソンとロックは親和性高いですからね。
僕が書いたあの拙文がその一助になってたら嬉しい限りです。
そんな拙文の最後は、「ほな皆さんまたぼざろ2期で〜」みたいな感じで結んでたと思います。
でもこうして今これを書いちゃってるのは他でもない…
曲が!!!!!増えすぎている!!!!!!
光の中へ(シングル)とRe:結束バンド(ミニアルバム)とWe will(EP)で計12曲!!!フルアルバム出せるやん!!!
前回の記事の段階で新曲は14曲、今回は12曲。そら布教記事を書かなきゃいけないでしょうよ。供給がすごいんよ。
ということで前回と同じく、新曲について感想を述べつつもなんやかんやロックについて語っていきたいと思います。
残念ながらぼざろ総集編は見に行けてないんで解釈が浅い所はあるかもしれませんがよろしくお願いします。
(7週目の劇場来場者特典、何…?前回の記事でネタにしてたとこの答え合わせが出来て良かったけど…。やっぱあのポスターはGalileo Galileiの車輪の軸と名盤PORTALでしたね。ちょっと公園は赤い公園なんだろうか。それにしてもカリカリオイシイって…コケロックって…)
ぼざろを解剖する Ver:Re
早速、前回から追加された新曲たちをプレイバックしていきます。
参加アーティストがどんどん増えて、結束バンドの音楽性がどんどん拡張されていってます。でも編曲が同じなので統一感ありますね。
(さすがに凛として時雨クラスのクセの塊から提供されたら壊れそうだけど。ちょっと聴いてみたい気もする)
前回は曲数がバカなプレイリストを最後に投下して終わりにしたんですが、あんな長い文章みた後に再生する気になれなかったと思うので、今回は早めに投下。
ぼざろから邦ロックにハマりたい人のためのプレイリスト。ロックなので69曲です。
(noteって単曲なら埋め込まれるのにプレイリストになると↑の表示になるから不便。wordpressならいけるのに…)
(↑これは前回のやつ)
光の中へ
↑サブスク入ってないそこのアナタ!MV無い曲はこれを再生しながらお読みください
光の中へ
作詞・作曲:藤森元生(SAKANAMON)
イベントで唐突に明かされた新曲の解禁。
何より嬉しかったのは表題曲の提供者がSAKANAMONのボーカルだということ。
“陰キャならロックやれ!”にこの世で最も似合う泥臭いロックバンドのボーカルが曲を書くとどうなるかが楽しみで、夜しか眠れなかったのですが…
キラキラしてる…!?
いいえ、これは喜多ちゃんフィルターもとい三井編曲の賜物。
SAKANAMONのセルフカバーはぼっち果汁100%の泥臭ロックでした。こっちも聴くべし。
やっぱりぼっち・ざ・ろっく!という作品は喜多ちゃん無しではキラキラし得ないんだということを、SAKANAMONを通じて再認識することが出来ました。
結束バンド+やさぐれ-キラキラ=サカナなのでかなりシナジー高いです。初期の結束バンドが好きな方は彼らの楽曲も刺さるかも。PLAYER PRAYERがオススメ。
青い春と西の空
作詞:樋口愛
作曲:南田健吾(agehasprings Party)
まさかこんな所でagehaspringsの名前を見かけるとは思いませんでした。
売れ線音楽の最前線、という印象があるので、結束バンドとは真逆の性質だと思っていたためです。
アゲハは音楽クリエイター集団。アニソンファンにはMONACAやElements Gardenみたいなもんだと言えば伝わるでしょうか。
定期的にback numberをプロデュース&編曲してる蔦谷好位置氏をはじめ、黎明期からAimerの名曲たちの作曲を手がけ、残響散歌が大ブレイクし、最終的に結婚まで至った飛内将大氏などが所属しています。
flumpoolやでんぱ組などもアゲハが携わってる曲が多いです。
(back numberがギターを全面に出してきたらだいたい蔦谷編曲です。コバタケ編曲(ギターのメロディラインにピアノ重ねてポップにしがち。ミスチルでもよくある)に食傷気味なので僕はいつもアゲハの編曲を求めています)
ここまで書いた布陣、だいたいキラキラしてるじゃないですか。
だから合わないかな〜と思ってたんですが…
曲も…キラキラしてた…
アニメの江ノ島旅行回のテーマソング的なイメージで作られたそう。そりゃキラキラしますよね。
キラキラしたメロディとは相反した、下北の文豪・ヒグチアイさんのぼっちちゃん解像度高すぎ作詞も光ってます。
agehaspringsに神イントロ製造機という勝手なイメージを持ってた私としては、こちらも例に漏れず、という感じでした。
レベルの高い合格点を超えるイントロ オールウェイズ出してくれる
三井さんがキタニタツヤのラジオで話してたことには、
「イントロは“バラバラだったメンバーが虹夏のドラムによって結束する”さまを表現したけど、アウトロは自由すぎるリョウを表現したくて、あえて最後の音をベースで鳴らしてない」
そうです。
そんなとこまで拘ってくれたらそら名曲ポンポン出せますわ。ありがとうぼざろ制作陣。
Re:結束バンド
唐突に告知された劇場総集編の公開と、それに伴う新曲リリース。
2024年上半期、物語は何も進んでないのに曲だけ増えていくさまに困惑を抱きながら、私は過ごしていました。
月並みに輝け
作詞:樋口愛
作曲:音羽-otoha-
Re:(劇場総集編前編)のOPということで、青春コンプレックスの再解釈的なイメージで作られている本曲。
リライトを踏襲した青春コンプレックスと打って変わって、歌詞を真っ先に響かせるような曲構成になってます。
キラーフレーズが多いですね。「天才だって信じてた」をはじめ、「変われなくても 代わりはいないから」など。いい意味でロキノンバンドしてます。
THE FIRST TAKEの歌唱もとても良かったです。みんな見てな。
今、僕、アンダーグラウンドから
作詞・作曲:北澤ゆうほ(the peggies/Q.I.S)
アジカンの1stフルアルバム、君繋ファイブエムを連想させる楽曲タイトル。Re:のEDテーマとなっております。作詞曲はぺギーズのゆうぽっぽさん。
個人的にこの曲は「惜しい」1曲だと感じてます。
この曲の持つ性質と編曲が微妙に噛み合ってないというか。
ぺギーズっていわゆるキラキラガールズバンド(チリビとか)とは少し違う部分がありまして。確かインディーズ時代はなんとなくセカオワっぽいとかラッドっぽいと言われていて、けっこう陰鬱な雰囲気(いい意味で)を漂わせていたんですね。
メジャー行ってからもそっち軸の曲も多くて、特に好きなのがスタンドバイミーと足跡。スタンドバイミーはなぜかMVが非公開になってるので布教がムズい。
この雰囲気の編曲になってる今僕アンダーグラウンドを聴きたかったんですよ!分かりますか!?
イントロのハンドクラップなんかいらんて!生音だけでええんや!もっとBPM上げて!ギターもゴリゴリにピッキングハーモニクスして!
…と思ったんですけど、そうなるとEDじゃなくてOPでええやんとなるジレンマがありますね。
バンドって生き物なので、こういう曲でもライブで数年やっていく内に熟れてってBPM上がってライブ化けするナンバーになったりするんですけど、結束バンドの場合はCD音源の再現がメインになってしまうから難しい。なのでぺギーズでセルフカバーして育ててってくれれば………
ぺギーズ無期限活動休止してましたね………………すみません…………………………
ドッペルゲンガー
作詞:樋口愛
作曲:飛内将大(agehasprings)
劇場版総集編の後編、Re:Re:のOP。
イントロが良いですね。アジカンとロストのちょうど中間のギターリフ。
作曲はアゲハの飛内さんなんですが…この人はバラードが良すぎるんでバラードだけ一生書いてて欲しい…。残響散歌があんまり刺さんなかった僕が奇特なのかもしれないですけど。
ライブハウスでのあのライブの3曲目として披露されたナンバーであるという設定の曲。
1、2曲目と比べて歌詞かなり明るくね?など思うことはありますが、ベースのチューニングやエフェクターもあの時点で再現可能な設定になってたり、凝っております。
僕と三原色
作詞:樋口愛
作曲:飛内将大(agehasprings)
いろはすタイアップも衝撃だけど、それはそれとしてイントロが良すぎる…
これはループ&ループリスペクトですよね。
本家と比べてものっそいキラキラしてますが、青春を感じさせるいい曲になってます。爽やかポップですね。売れ線バンドなら1アルバムに1曲はある枠。フルアルバムの3曲目。
歌詞もいつも通り良い。これから全曲作詞はヒグチアイと音羽でいいんじゃないかなと思ってしまうくらい。
秒針少女
作詞・作曲:音羽-otoha-
アコギが響くバラードナンバー。長谷川育美の声が三原色と別人に聞こえてきます。さすが声優。
サビの歌メロが良いですね。
サビで取って付けたみたいに出てくるクロノスタシスという単語。
最近やたらとクロノスタシスって耳にするな〜、バンプもそんな曲出してたし髭男も似たようなこと言ってたな〜(ホメオスタシスだった)とか考えてました。
この時私は知りませんでした。クロノスタシスって単語をまさかあんな形で回収してくるとは…
Re:Re:
(ASIAN KUNG-FU GENERATION Cover)
まず原曲を聴きましょう。
イントロが良すぎる………
そして結束バンド版を聴いてみてください。
イントロが良すぎる………(2行振り2度目)
アジカン版は「このイントロがいつまでも続けばいいのに」と思わせる浮遊感があり、結束バンド版は「こんな神イントロから何が始まるんだ?」と思わせる高揚感がありますね。
後者はドラムがスネアを刻みまくってるので切羽詰まってる感と疾走感が出てます。
どっちもライブで演奏されて完成するタイプ。Zepp規模のハコで音圧に殴られてナンボですね。
導入は「リョウならこうするだろう」という三井さんの厚いリョウへの信頼から制作されており、あえて原曲をなぞらず、アジカンの他の曲はなぞっていく、ベース特有の変態アレンジになってます。
或る街の群青の歌い出しみたいなギターリフのメロディですし、他にもオマージュ元がありそう。
(アジカンあんま詳しくないのでこれしか分からん。Twitterを覗いてみると、ブルートレインや路地裏のうさぎにも似てるとの声がチラホラありました)
We Will
前作『Re:結束バンド』から1ヶ月足らずでリリースされた謎のEPです。
「少し未来の結束バンドのメンバーがそれぞれデモを持ち寄り作りあげた」というコンセプトで制作されたEPだそうで。
だからなんか4曲とも落ち着きを感じますし、また音楽性が広がってます。
この調子で行くと2年後にはメタルとかやってそう。
デスボ出すぼっち…デスぼっち…
オモシロイッ!!(幻聴)
milky way
作詞・作曲:石原慎也(Saucy Dog)
今回の楽曲提供者の中で最も偏見が多そうなバンド、サウシーの石原さんです。
back number以降よく見られる、色恋沙汰ばかりでアルバムが構成されているバンドの一角です。このバンドやマルシィ、シズゴなんかは綺麗な恋愛モノ、マイヘアやクリープは2〜30代のリアル。そのリアルを無理やり綺麗に昇華させたのがインディゴって印象ですね。結束バンド好きな層と一番相容れないファン層。
でもそういうのって聴かず嫌いやファン層、パブリックイメージで抵抗感を抱いていることがほとんど。
Saucy DogとクリープハイプとMy Hair is Badは毛嫌いされすぎてるんですよね。
どのバンドもそういう曲以外、主に日常とか社会の事を描いた曲はちゃんと文学性があるんです。なんなら恋愛関係でも沁みる詩を歌ってる曲もある。“歌詞が薄い”とか言ってる人はそういうの聴き直してきてください。サウシーはシーグラスとか真昼の月とか、クリープは手と手とかおやすみ泣き声とか、マイヘアは戦争を知らない大人たちとか白春夢とか。毛嫌いされるのはねぐせとヤンスキだけでいいんですよ
(なお作者のはまじあき先生はねぐせもヤンスキも普通に聴いてらっしゃる模様。ぼざろという作品が大きくなりすぎてはまじあき先生の描いてたぼざろファン像とアニメぼざろのファン層が少し違ってきてるんですよね。ベン図の中で漏れた哀しきモンスターが筆者。あまりにも“ガチ”な下北系の布陣で曲を作りすぎたが故にね…)
閑話休題。サウシーと曲の解説に参ります。milky wayはあったかいポップナンバーになってますね。最近のサウシーの曲って感じです。
恋愛ばっか歌ってるバンドという特性以外だと、サウシーの曲は“人に歌わせる気がない難しさ”のものばかりです。
ボーカルが異次元の声量&音域おばけなので、到底人が歌えるものでない楽曲を易々と熱唱してしまいます。
インディーズ時代にライブをちょこっと見たことがあるんですが、「いつか」を熱唱中、喉から血管浮きまくってる状態で20秒近くロングトーン続けて、それでもケロッとしてました。
「歌唱力えっぐいけど、あんな歌い方してたら近々喉壊すだろうな…健やかであれ…」と思ってたら、もっとやばい音域の曲たちを毎年出し続けて今に至ります。怪物です。
だからでしょうか。楽曲提供された側が歌いづらそうですね。CD音源なのに長谷川さんが苦しそう。こんなん初めて聴いた。
ところでラスサビの中盤「私がキターンだから〜♪」にしか聴こえないんですけど、狙ったんですかね?狙ってそうな気がするな。
惑う星
作詞・作曲:大木伸夫(ACIDMAN)
あ、ACIDMAN…?となってる方も多いかと思います。ぼざろに楽曲提供した他のアーティストよりはちょこっと世代が上のバンドですね。
個人的に、ACIDMANほど実績と一般的な知名度が乖離してるバンドも中々いないと思ってます。
Mステ出演2回、武道館ワンマンを3回。
さいたまスーパーアリーナでワンマン。
たまアリで主催フェスを2度開催。出演アーティストはMr.Children、アジカン、エルレ、back number、MAN WITH A MISSIONなど。
スタジアムでワンマンやろうと思えばできるレベルのバンド達から愛されているバンドです。
東京ドームに立つための足がかりとして、もしくは超売れっ子バンドの最大キャパのライブ会場として選ばれるたまアリでワンマンやってるんですからね。
なお、ぼっちちゃんの声優・青山吉能さんは、声優アイドルユニット“Wake Up, Girls!”としてたまアリでワンマンライブしてます。
WUGはすげえよ。
ACIDMANは活動歴が長かったため、時期によって雰囲気が違います。
初期はレミオロメンとかlego big morlみたいなちりめんビブラートボーカルでした。この頃は宇多田ヒカルの影響で邦楽界みんなそうなってたのかもしれない。
最近はこんな感じ。
惑う星もこの雰囲気を纏ってますね。
惑う星を聴いて思いました。
水野朔、歌上手すぎない?
カラカラは音域広すぎて全力出せてなかったんですね。今回、ビブラートが綺麗すぎる。
長谷川育美さんは今まで歌唱とかに手を出してなかった野生の歌うまですが、水野朔さんは声のリリースとかから“やってた”人だって分かりますね。6年前に投稿してる歌みた動画が既に上手いもんな。(あんま大きい声で言えないけど、僕は水野さんの声質の方が好きです)
いずれはキターンとツインボーカル曲とかも欲しくなってきました。
他作品で小鹿なおと共演してほしいという個人的クソデカ願望が芽生えつつあります。歌唱力でファンをボコボコにしてくれ。
UNITE
作詞:GEN(04 Limited Sazabys)
作曲:04 Limited Sazabys
編曲:akkin
メロコアバンドの最前線であり最後の砦、04 Limited Sazabysの提供曲。
編曲はいつもの三井神ではなく、結束バンドのライブのギターを担当したことがあるakkin氏。
フォーリミで個人的に好きな曲ベスト5に入るFeelを編曲してる人なので、そこの縁もあって楽曲提供のオファーがあったのかもしれないですね。
虹夏ちゃんがメロコア好きって設定から生まれた今回の楽曲。エルレとか通ってきたのかな虹夏ちゃん。
編曲までバンド関係者なので、めちゃくちゃ純度の高いフォーリミが我々に提供されたわけですが…
これを先に聴いちゃってるからさ……
ドラムが!!物足りねえよなあ!?
これはもう完全にないものねだりです。
KOHEI氏は引くほどドラムが上手いので他のどんなバンドのドラムでも替えが効かないのです。刄田綴色とかBOBOレベルの人材呼ばないと解決不可。
かといってKOHEIが叩いたUNITEは音圧強すぎて結束バンドのそれでは無くなってしまうので、かなり難しい問題です。
歌詞とかメロディはいつものフォーリミ。ハキハキ歌うボーカルだとこんな感じに聴こえるんですね。新しい発見でした。
夢を束ねて
作詞・作曲:佐藤千亜妃(きのこ帝国)
きのこ帝国はレジェンド。初期はシューゲイザーやオルタナに傾倒していたのですが、メジャーデビューを期にややポップに振れ…
こんな曲を出し、末期に大名盤であり完成系とも言えるアルバム『タイムラプス』を出して活動休止。ほぼ解散みたいな形で今に至ります。
再結成を望む人も多いですが、タイムラプスがあまりに完成されすぎていたので、再開するにしてももう少しかかりそうです。
きのこ帝国と赤い公園がオルタナ女性ボーカルロックの需要を満たしていたあの頃はいい時代でした…(懐古厨)
「夢を束ねて」もタイムラプス期のきのこのにほひが強くするバラードです。きのこの匂いっていうとお腹空いてきますね。ところで…
ここできのこ帝国からの楽曲提供ってことはよォ…
“秒針”少女でクロノスタシスなんて単語が出てきたのは…そういう〜…ことだよ〜…ラララッハッハ~ウオ~ウオ~♪ってコト?!
(偶然かもしれん)
今と未来の結束バンドに思うこと
ということで、新曲12曲の紹介が終わりました。
正直な感想を言いますと、「ちょっと物足りない」です。
アルバム『結束バンド』はそれぞれの楽曲に明確な役割と各ジャンルへのリスペクトがあったのですが、今作は「丸くなったな、ぼっち」という印象。
特に前作で気に入っていたカラカラ、星座になれたら、フラッシュバッカー、あのバンドみたいな曲が聴けなかったのが大きいかもしれないです。
あの4曲があったから、ぼざろは他のガールズロックアニメと明確に違う、アニソンじゃなくロックが聴けるアニメだったのです。
それと比べると今作のドッペルゲンガー、今僕、milky way、惑う星らへんの曲って、アニソンでもないことはないんですよ。普通にありそうな曲。
原因は明確にあります。①ガルクラとか他のアニメでバンドアニソンを作ってるコンポーザーに依頼したこと。②1期と比べて楽曲提供したバンドのチョイスが尖ってなかったことです。
①は根深い問題。小綺麗になってしまってはただのアニソン。ゴツゴツしててこそロックなので、もっかい初期衝動詰めた楽曲を投下してほしいんですけど…原作の流れ的にそれは無理そう。
時系列的にWe Willの4曲はアニメ2期の期間で制作されたことになってるらしいので。
あるいは2期でこの4曲にストーリーをもたせてくれたら…いいな…いいな…(milky way)
グルーミーグッドバイが歴史的名曲になることに期待してます。
②はこれからどうとでもなるでしょう。そもそも2期までの空白期間に「King Gnuの常田さんに依頼しました!」とか言われても困惑しかないですからね。逆に言えばサウシーを前座に使えてしまうぼざろ恐るべし、です。
あくまでこの12曲はデッドストック。2期への布石。
前作が1stアルバム期だとするなら、この12曲は2ndアルバム期。このシーズンの停滞はロックバンドにはよくあることで、3rdで挽回できるかで予後が決まります。
ミスチルでいうAtomic Heart、ラッドでいうRADWIMPS3を出せるかどうかにかかっているのです。
爆売れした予算で数え切れないほどの有名アーティストが結束バンドに楽曲提供するはずなので、そこに期待しましょう。
サカナクションの山口一郎ならどんなリョウのソロ曲を書くだろう、とか(リョウは確定事項)。ユニゾンの田淵智也なら、ビーバーの柳沢さんなら、とか夢想してしまいますし、夢想の3割くらいは現実になりそうな予感がしてます。
同時に、そのアーティストプールの中に津野米咲がいないことが悲しくてたまらない。赤い公園は僕の青春でした。
話の流れで、どうしても吐き出したい話を1つ。
この度赤い公園のボーカルと高校時代好きだったバンド(解散済)のドラム(現超有名ボカロP)と大学時代推してたバンドのベース(脱退済)と有名ボカロP(ギター)がバンドを結成しまして、爆速でメジャーデビューしました。
特に好きな曲はどっちもあんま追ってなかったボカロPの曲で複雑な気持ちです。
ロックを書くと覚醒するボカロPは稀にいるんで(ヨルシカとかキタニタツヤとか)納得はしてるんですけど、それはそれとして嚥下しきれてないです。消えた青春の集合体が寝盗られたような感覚。
誰か分かってくれ、この気持ちを。(隙自語)
ワンモア自分語り。
人生の半分以上をファンとしてずっと応援してるバンドがクリスマスに大型イベントをやるんですが、そのイベントに、とあるバンドの元ボーカルが出演するらしく。
前回の記事に「数年間邦ロック界隈から離れてました」と書きましたが、その原因の5割は彼のバンドが解散したからなんですよね。こちらも未だに傷が癒えてないんで…観たいけど観たくない…ソロの彼を観たくない…現実を突き付けないで…(隙自語)
とまあ、こんなことになって欲しくないんで、結束バンドだけは、欲を言えばぼざろに楽曲提供したアーティストたちは解散しないようお願いします。
せめて解散するならいざこざなく大団円で。
ラストライブも無く唐突にTwitterでなんか妙に明るい感じ出してる文章ともに解散事後報告だけは絶対しないようによろしくお願いします。本当に。な〜にが「壁はなくなった」じゃい!
まとめ
コンテンツが炎上することなく続いてくれたら特に言うことはありまへん。これに尽きます。
丸くなろうがトゲが折れようが転がっていけばロックンロールなので。(名言風世迷言)
今回はここらへんで。アニメ2期もそろそろ来そうなので期待に胸を躍らせながらのお別れです。
それでは、また来年。
(エビ揉めアジカンMADもっと流行れ)