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1時間半で産道を爆走してきた息子の話
先月、予定日を1週間超過した後、息子と対面した。
私の中でのお産のイメージは、優しい助産師さんに手を握られ、母子共々大切に優しく扱われるイメージ……だった。今思い返しても拭いきれないモヤモヤを消化するため、出産レポをおさめていく。
【息子出産レポ】
●22時30分
定期的な張りを感じ病院へ。子宮口1センチにも満たず、モニターでの張りもないと言われる。再度場所を変えてモニター検査すると4分おきの張りがあることがわかるが、病院では何もできないから帰るよう言われる。
●23時51分〜1時20分まで
実家にて3分間隔、1分続く激痛陣痛開始。陣痛が来ると話すことが困難。痛い痛い、あーーーーーー!!、以外の言葉を一時的に失う。
●1時54分
母と病院。到着後直ぐ嘔吐。後に、陣痛に耐えながら2回、計3回戻す。助産師さん曰く 「子宮口1センチしか開いてないのに、そんなに痛がるのは普通じゃない。これじゃ出産までもたないし心配、しっかりしなさい」と酷評を受ける。他にも色々言われる。私は弱い人間なのかと錯覚し、痛みを耐えながら周囲に謝り倒す苦行。痛みをわかってもらえないの本当に辛かった、、、。本当に私可哀想だった、母よ守ってくれてありがとう。(この子、そんなに弱い子じゃないんです。小学校の時通学途中の事故で、十二指腸の2/3が血で埋まっても1キロ歩いて学校まで我慢したんですです!!!と謎の主張。事実だけれども)
●2時20分頃
助産師さん、手の平返し発生⭐️⭐️⭐️私フィーバータイム。
特大の便が出そうな感覚を助産師さんに伝えると、「それ赤ちゃん!子宮口9センチ!!もうすぐ全開!お産です!!!!」(はぁ。お主さっき、後1日はかかるって言ってたよな?怒りと痛みのマリアージュ)
●3時46分
息子誕生。いきみすぎて怒られるも、力を抜けない私。頑張って抜いて!!!下見て!!と言われた時には息子の頭が見えていた不思議。この子が10ヶ月もお腹の中にいたと思うと感動して痛みが吹っ飛んだ。(死んだら楽になるとか思うくらい耐え難き痛みだったけど)
●3時46分~6時まで
・裂けてしまった股を縫う。痛し。母いない。寂し。息子、検査へ。寂し。
・先生ジュースくれる。(ええ人やん)
・お隣の分娩室でもお産があるため、股を開脚固定されたまま30分以上放置される。寒いし早く拭いてくれ、それだけやん。(ちなみに隣の分娩室は綺麗)(確実に出産ですね!の、選ばれし者のための部屋。ちなみに私は陣痛室的な、歯医者さんの良いところ的な部屋。格差や。)
・隣の分娩室から苦しい声&産声。私の心に集いしオーディエンス、スタンディングオーベーション!!
・同期の赤ちゃん同士良く泣くかと思いきや、新参者女児ベイビー良く泣くのに対し、うちのお坊ちゃんは「泣いちゃうぞ、、!(1.2.3回)」え?やめた??って感じで直ぐ泣き止む。あと、兎に角手をパタパタ〜してる。ずーっと手を動かしてる。
・トイレに行きたくなり伝えると、手の平返しが来室し手伝ってくださる。息子、少し粗雑に扱われる。(おい!!ベビーベッドにぶつかるな!!と、心の中で少し毒づく)(でも、息子を世に出してくれたのはこの人かと思うと複雑)(因みに息子は、その人の声に泣く。高確率で泣く。分かってるな、偉いぞ息子よ!と褒めると、母にダメよそんな事言っちゃ、と牽制される。どこまで良い人なん?)
・Fargo で東京にいる夫と桜子を起こす(ナイスペットカメラ📸)夫に生まれたてほやほやの赤ちゃん見せてあげることができた。里帰り出産、お互いお疲れ様。
●6時30分以降
母と離れ個室へ移動。大量出血のためふらつく。地面と平行になると縫った股が痛いし、垂直になると元の大きさに戻ろうとする子宮が痛い。寝れない二重苦。
●7時45分
朝ご飯到着するも、あまり食べられず🌀看護師さんに食べるよう促されるも、座って食べることが難しいので断る。
子宮口9cmになるまで助産師さんは1回も来てくれず、母がずっと励ましてくれていた。こんなお産になるとは思っていなかった。私の出産レポでした。
*入院先は地元では有名な個人院(産後ケアが充実しており、内装もとても綺麗。出産一時金+16万くらい。私の場合。)だったけど、何より出産時の助産師さんがハズレで残念でした。入院中も言われた言葉を無意識に反芻してしまい、授乳がうまくできなかったり、なかなか泣き止まなかったりする時に、母親としてやっていけるのだろうかと不安な気持ちになりました。産後1ヶ月がもう少しで過ぎようとしている中、ようやく気持ちの整理がついたところです。痛みの感じ方、お産の進み方は人それぞれですよね。息子には相手の立場に立って、寄り添うことのできる大きな人になって欲しいです。