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デザイナーだけど、イラストレーターになりたい!
「デザイナーだけど、イラストレーターになりたい!」──そんな想いを胸に2013年に独立。それから10年以上の試行錯誤を経て、ようやくイラストレーターになることが出来ました。(とはいえ、今も時々デザインの仕事もしています。)
この記事は、同じように「デザイナーだけど、イラストレーターになりたい!」と考えている方に向けた内容です。力技も多いですが、何かヒントになれば幸いです。
デザイナー歴10年。やっぱりイラストを描きたい!
また別の記事でも経歴書こうと思いますが、前提として僕はグラフィック・Webデザイナーとして約10年の経験があり、紙媒体からWebまで幅広くデザインに携わっていました。ただ、ずっとデザインコンプレックスがあり、いつも上手くデザインが出来ないと苦しんでいました。そういう理由に加え、元々イラストレーターを目指して学生時代はイラストを描いていたこともあり、デザイナーではなく、イラストレーターとして独立したいと思っていました。でも、現実はそう甘くなく…。
イラストの実績はほぼゼロ
独立しても、元々デザイナー。イラストの実績はほぼゼロでした。たまに挿絵を描く機会はあったものの、「イラストレーター」として名乗るには厳しい状況。
そこで考えたのが 「デザイン案件に無理やりイラストを組み込む作戦」 でした。
デザイン案件にイラストをねじ込む!
デザインの仕事を請けながら、そこにイラストを盛り込むことで実績を作る。この方法なら、デザインで収入を得つつ、イラストの実績も増やせる!一石二鳥なのではと考えたのです。
作ってきたイラストデザイン
そこで作ってきたイラストデザイン(一部抜粋)はこちら。
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大阪自然史フェスのビジュアルに関しては約10年担当しており、イラストの世界観を確立する大きなきっかけになりました。実績が積み重なることで、徐々にイラスト案件が増え、次の仕事へとつながっていきました。
でも、はじめは赤字、、、
ただ、この方法のデメリットは僕の癖でもありますが「必要以上にイラストを描いてしまう」こと。最初に請け負ったチラシデザインの予算は、なんと3万円(デザイン+イラストもしっかり入れる)…しかも自分から「3万円でいいです!」と言ってしまった(笑)。デザイン相場も分からず、かなり安く引き受けていました。
赤字はWebサイトの大量生産ページ制作で補填する
とは言え、そんな受け方ばかりしていると生活出来ないので、赤字分をWeb制作で補填する戦略を取りました。(前職はWebデザイナーです)
「イラスト部門の赤字をWeb制作部門でカバーする」
そんなイメージで、数十~百ページ程度のWeb制作案件を請け負いながら、イラストの仕事を徐々に増やしていきました。正直Web制作に絞っていけば、かなり安定的にお仕事はやっていけていた感触はありましたが、イラストレーターの夢に向かって我慢我慢の日々でした。イラストの単価が低かったり、仕事がなかなか来なかったりして何度も挫折しそうになりましたが、デザインのスキルがあったからこそ、なんとか続けられました。
徐々に「イラスト>デザイン」に
試行錯誤を重ねながら続けているうちに、気づけば 「イラストの仕事>デザインの仕事」 という状態に。
そして、嬉しい副産物も。
結果的に「イラスト×デザイン」も強みとなり、今では同じような案件でも当初の「10倍以上の予算感」で依頼が来るように。徐々にイラストの世界観を認めてもらえるようになってきた気がします。
単価が上がると、クライアントの理解も深まり、修正も少なくなります。その結果、自分のスタイルを活かしたイラスト制作ができるようになり、仕事の楽しさも増しました。
デザイナーがイラストレーターになるために
デザイナーだけど、イラストレーターになりたい!という方へ。まとめると僕が実践した方法はこんな感じです。
① デザイン案件に無理やりイラストを組み込む
実績ゼロでも、自分のデザイン案件でイラストを活用。
② 赤字分はデザインの仕事で補う
生活の安定を確保しながら、イラストの実績を増やす。
③ 徐々に「イラスト>デザイン」に比率を変える
少しずつイラストの仕事を増やし、シフトチェンジ。
④ 「イラスト×デザイン」も武器にする
自分のスタイルを確立し、単価アップも狙う。
あくまで僕のパターンですが、一つの方法としてありなのではと思います。
そして、一番大事なのは「全力で作ること!」 です。そうすることで…
・クオリティアップにつながる
・イラストの世界観も固められる
・デザインの中で「使えるイラスト」の感覚が磨かれる
そして何より、全力で作ったものは人に伝わりやすい!
結果はすぐに出ないと思いますが、目の前のことを一歩一歩確実にこなして、粘り強くやっていけば徐々にイラストのお仕事も増えていくと思います!
特にデザインスキルがあるならPinterestを活用すればさらに加速がつく可能性もあるので、有料ですがそちらも記事にしました。クリエイターで作品を作っている方には参考になるかなと思うので、気になる方は是非ご覧になってさらにパワーアップしてもらえたら嬉しいです!
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