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#14 過去問だけで合格できる? |保育士 独学3ヶ月で一発合格

資格試験で過去問を解きまくる勉強法は定石。
でも保育士試験には過去問の落とし穴があります。
果たして、過去問だけで合格できるでしょうか?!


① 過去問だけでも合格できる

結論から言うと
独学で過去問だけの勉強でも合格できます。
なぜなら私は問題集を買わずに過去問だけで突破したからです。

それは結果論だ!ただの偶然でしょ?と
思われそうですが、理由をしっかり考えた上で
あえて問題集は購入せずに、過去問だけを解きまくりました。

一点お断りなのですが…
私は問題集を否定しているわけではありません。
過去問も問題集も両方取り組めば鬼に金棒です!
でも時間的な制約がある場合、タイパを優先した勉強になります。

私の場合、受験本番は妊娠9ヶ月だったので
科目不合格があっても、その後すぐに再受験するのは難しい状況でした。
となると、まだ勉強しやすい妊娠中にカタをつける必要がある。
もう一発合格しかない!!
はじめから全9科目合格を狙っていきましたが
筆記試験まで3ヶ月間がタイムリミットでした。


② 過去問の落とし穴

私は独学だったので、ネットで保育士試験のことを調べました。
すると、"過去問をしても意味がない"という意見をチラホラ見かけました。
資格試験で過去問を解きまくるのは、いわば定石。
でも保育士試験ではそれを否定する人もいる。
なぜでしょうか?

考えられる理由は、大きく2つ。
① 改正がよく入る試験分野
② 著作権により過去問への掲載不可(楽譜・文献)


まず改正について
社会福祉や社会保障は改正が入りやすい分野です。
児童手当や育休などが良い例ですよね。

また保育士試験の要である「保育所保育指針」にも改定が入ります。
2018年に大幅改定されましたが、それ以前にも1990年、2000年、2008年と度々見直されています。
つまり改正のタイミングによっては
過去問の内容だけでなく数値や文言も変わるので紛らわしいのです。

例えば、私が受験したのは2021年(前期)
保育所保育指針の改定から3年ほどなので
改訂が反映されてからの過去問が少なくなります。


次に著作権問題について
試験問題に楽譜や文献などを掲載して
それについての問題もあります。

当日の試験問題には、もちろん載っていますが
過去問として載せる場合は、公式の試験団体ですら
「著作権の関係により公表できません」と掲載不可です。
なので肝心の問題が見れない!

「保育実習理論」の音楽理論では楽譜が掲載不可。
「教育原理」の文献で作者を当てるにも内容がわからない。
過去問は解答だけ書いてあり、解きようがない。
ただこの著作権については問題集でも同じ状況です。

③ それでも過去問を優先

過去問否定派は、全く解かないのではなく
時間内に解く訓練や模擬試験として解くことを推奨しています。

保育所保育指針の改定は全科目に影響するので
確かに古い情報での勉強は危険です。
それなら改題された問題集で勉強した方がいいという意見も納得できます。

ただ私は、それでも過去問を優先しました。
問題集だと単元ごとの問題なので
全体的な問題傾向や流れが掴みにくいこと
問題作成者の意図が見えにくくなること
問題集を解いてから過去問を解く時間がないことが理由です。

私の勉強スタイルは
テキストを全部読んでから問題を解くのではなく
問題を解いてテキスト読み込む反復型です。

正解できずとも問題で論点を確認し
解くまでの考え方や論理展開をマスターする。
その方がダラダラとテキストを読むより頭に入りやすいからです。

そして問題集の問題は過去問からの引用改題です。
両方できれば良いですが、時間が限られているなら
過去問を優先する方が、本番に近い実地訓練を積むことができます。

確かに改正で問題や解答が違っていても
理解が深まると、それさえ誤りと指摘することができるのです。
つまり次に狙われやすい論点が見えてくるということです。
ここは改正点だけど、改正前のこの表現や用語で引っ掛けてくるんだなと。

保育所保育指針が改正された2018年以降と
2017年以前では問題の構成が変わります。
特に「保育の原理」や「教育原理」など保育系の科目が顕著です。
ただ「心理学」「保健」「保育実習理論」は
ほとんど影響はありませんし、福祉科目は別次元です。

福祉と保育の改正時期はバラバラです。
改正で過去問を解いても意味がないと言うのなら
毎年何某かの改正が入っているので
過去問自体、意味がないことになってしまいます。

短期間で本番に耐えられる知識を身につけるには
もう本番に近い環境で勉強するしかないと思い
あえて内容がかぶる問題集はやめて、過去問一択にしたわけです。

その作戦が功を奏して無事に一発合格できました。
改正を意識して過去問を解くと
全科目を俯瞰して改正ポイントを知ることができます。

意外と「保育原理」で出題されたことが
「教育原理」でも視点を変えて出題されたり
福祉科目間でも被って出てきたりします。
"児童虐待"が良い例ですね。
実態や制度面、今後どんな対応が望まれているのか
科目を超えて重複して出てきたりします。
この視点は、問題集だけではわからなかったポイントです。

短期間の勉強では、隅々まで勉強は難しいです。
全体を俯瞰して、出るところ中心に押さえていく。
特に保育士試験は、広く浅く学ぶ印象なので
改正点も正直そこまで深掘りされていません。

特に社会福祉や社会保障は制度改変が多いので
改正直後の出題は出題者側にもリスクが高いです。
出題した直後にまた制度が変わってしまい
問題が不整合になる可能性もあるので
改正の発表時ではなく、施行タイミングでの出題が多いなどタイムラグがあります。

そんな風に考えると、改正に過剰反応して
そこまで過去問を否定しなくても良いのではと思います。
過去問5年分でも1600問
(20問×7科目+10問×2科目)×年2回×5年分

これに問題集や一問一答を加えると
膨大な量になるので
勉強時間とモチベーションの兼ね合いで
何を優先させるのか考えるのも一つかと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次回は、「保育実習理論の対策」です。
お楽しみに!


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FP1級/保育士 たりたりメロンパン
たくさんのnoteがある中で最後まで読んで下さり、 本当にありがとうございます😊 記事を通じて出会えた一期一会を大切に、noteを楽しんでいけたらと思います。 よろしくお願いいたします。