【みらいけんアドベント12/16】アカデミアをもっと身近に♪
みらい研アドベントカレンダー16日目!
本日は私、うらくが担当いたします!
自己紹介&はじめに
本業はとある省庁で研究者と行政官と引き籠りのベン図センターみたいなお仕事をしています。みらいけんとは2018年1月くらいからのお付き合いなのでもうすぐ5年になりますね。
お話をいただいてから忙しくなってしまったので、雑駁な文章となってしまうことをお許しくださいm(_ _)m
近況
実はもともと教授から言われた作業をやるようなビジネス感覚で研究をしており、研究だけに特別楽しいという感情を持っては来ませんでした。
(割となんでも楽しめるタイプではあるので、楽しいとは思っていました)
しかし、現職から同世代の経済学研究者と隣の席になり、よく話をするようになってからやっと経済学の面白さが少しずつちゃんと分かってくるようになってきました。
また、私生活でも年の近い出向者さんや職員さんと飲んだり、同僚と旅行に行ったり、人生で初めてフットサルをしたり楽しい日々を送っています。
友人と遊んで過ごすなど中学生ぶりなので、今まで味わってこなかった”青春”を体験して、楽しい反面、感じたことのない幸福感と不安感で戸惑っています(笑)
仕事面では国内で(おそらく)初の行政データ活用プロジェクトに携わり刺激的な日々を送っています。
【今年の実績】--------------------------
https://www.mof.go.jp/pri/publication/research_paper_staff_report/research12.pdf
https://www.mof.go.jp/pri/research/discussion_paper/ron348.pdf
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すごい人たちに囲まれる日々
現職では前述の同世代研究者含め、とても才能がある先輩研究者・職員さん・出向者さんたちに囲まれてお仕事をしています。
上司はアカデミア面でも仕事面でも非常に深く広い知識を経験を持っていて、同僚職員さんも1つ経済モデルを説明しただけで10理解してくれ、出向者さんたちは私企業で営業とかされてから急に出向したにもかかわらず、自分で論文を書く人も。
同時期に入った同世代研究者からも常にいろいろなことを相談し、たくさんのものを学んでいます。
研究者に関しても、出入りされる研究者はイケイケの研究者で優秀な人がとても多く、お話した時の引き出し・知識、新しい情報に接した時のリプライなどで「うわ、かっこいい」と思う方ばかりです。
こんな環境にいるので本当に毎日変化・成長を感じています。
ほんとはそれを書けって話なんですが、うまくまとまらなかったのでまたボードゲームでもしながらお話しできればと思います(笑)
身の丈に合わない環境に居させてもらっている自認がありますが、なんとかもがいて少しでも価値あることを残せていければと思います。
2023年に向けて
仕事面に関しては、2021年は準備、2022年はスタート、2023年はアウトプットになるので、いろいろと大変な年になると思いますが、いつも通り猪突猛進頑張ります!
みらいけん面に関しては、最近非アカデミアの方に経済学的な何かをお伝えするお仕事が増えてきたので、ぜひ後藤さんと楽しい会をやりたいなと考えております!
最後に
他の素敵な投稿者さん達に比べて中身が味気ないので、
最近読んだ面白い論文カタールW杯エディションをお届けします。
『サッカー各国代表の勝利が民族や政治、ナショナルアイデンティティにどのような影響を与えるか』
経済学トップジャーナルの一つAmerican Economic Reviewからのご紹介。実はサッカーは、最もナショナリスティックな熱狂と結びついているスポーツと言われ、特にサハラ以南のアフリカでは、国家建設と、特定のアイデンティティと国家のアイデンティティの間の緊張が特に顕著であることが先行研究で示されています(Miguel 2004)。
分析の結果、以下のことが分かったそうな。
サハラ以南のアフリカでは、サッカーのナショナルチームが勝利した直後のインタビューでは、直前にインタビューした人よりも民族的アイデンティティを強く意識する傾向がある。
この効果は、民族的自認の平均的確率を37%低下させるほど大きい。
ナショナルチームの勝利に触れることは、一般的に周辺の他者への信頼、特に他民族への信頼を高める。
一方で、政府に対する支持や現在および将来の経済状況に対する楽観といった他の態度には有意な影響を与えなかった。
⇒勝利後の幸福感というよりも、ナショナル・プライドの純粋な高まりによってもたらされていると解釈アフリカネイションズカップで予選を通過した国の方が、予選を通過しなかった国よりも、予選通過後6ヶ月間の民族間内戦が有意に少ない。
その代わり、国内での摩擦や暴力が減少する一方で、他国との紛争が増加する可能性は確かにあり、スポーツによって引き起こされる情熱は、他の文脈でも暴力に向かう可能性があることは確かであることも指摘している
さて、どうやって分析をしたのでしょうか。因果関係と相関関係はクリアになっているのでしょうか。インタビューによるバイアスはどう解消しているのでしょうか。気になる方はリンク先の論文を読んでみてください!
また、佐々木勝先生著「経済学者が語るスポーツの力」という書籍もおすすめです!
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