ラインスタンププレミアムに異変あり(加筆)
LINEさんから2023年7月の売上レポートが届きました。今月はこれまでのトレンドとは、ちょっと傾向が異なっています。ラインスタンププレミアムの分配金が激減。ラインスタンププレミアムに何があったのか?!
※記事(初版)をリリース後、読者の方からラインスタンププレミアムに関する情報をtwitter(現、X)でいただきました。ふと、気になり、調査した結果を加筆しました(2023.8.16)。
2023年7月の売上
いつものように2023年7月の売上を見てみましょう。
主要な数字を拾うと以下の通りです。
売上総数:3,344個
売上金額(単品):318,544円
分配金総額:150,180円(内、プレミアム分:36,583円)
単品販売の方は微減ですが、ほぼ例月どおりでした。毎週1つずつ新作をリリースし続けている効果かもしれません。試しに新作をリリースするのを止めてみたら、その効果がわかるかもしれませんが、元に戻らなくなるのが怖いのでやりません。笑
そして、、、
プレミアムの分配金が激減
しました。
その結果、単月あたりの分配金が20万円を割り込みました。
ここ最近の記事で、
などと書いていたのに、一気に1年前の状況に引き戻されてしまった感じです。
2023年7月までの推移
これまでの傾向がわかるように、推移をグラフで見てみましょう。
下のグラフがプレミアムの推移(右が過去、左が現在)なのですが、一目でわかるくらい激減しました。
プレミアム分配金の推移
プレミアムの分配金をさらに詳しく見てみました。分配金の多い10スタンプの最近1年間のグラフです。
左が現在、右が1年前です。ひとつの棒グラフがひとつのスタンプに対応しています。3月に5万円を超えたスタンプがあったことは特異点だとしても、全体的に低下傾向が著しいです。
7月に新たにラインスタンププレミアムの対象になったスタンプが3つありました。そのスタンプの魅力がなかったのか?!と思ったのですが、プレミアムは、プレミアムの対象になった月に大幅に分配金が増える傾向はなく、対象になった4か月目くらいにピークを迎える傾向があります(urajoのスタンプ群調べ)。
ということは4か月前にラインスタンププレミアムになったスタンプに問題あり?!冬のスタンプか???冬向けに作成したスタンプは、6か月後にプレミアムの対象になるから、季節が合わないのですよね。ひょっとしたらそれが理由のひとつなのかもしれません(根拠なし)。
今のところ打つ手なし
さて、この低下トレンドをどうやって食い止めるか?!
残念ながらいまのところ食い止める術はありません。思いつきません。一時の低下だったらよいのですが、もう少し様子を見てみないとわかりません。
twitter(現、X)を見ていると、同じように7月に分配金が激減したとつぶやいているクリエイターさんがいました。逆に7月に大幅にプレミアムの分配金が増えたクリエイターさんも見かけました。プレミアムの分配金は月途中の傾向がわからず、ブラックボックスに近いので対策が難しいです。
一つ言えることは、継続すること。
これからも毎週1つずつ、新作スタンプをリリースしていきます。
ラインスタンププレミアムの仕様拡張(追記)
※記事(初版)をリリース後、読者の方からラインスタンププレミアムに関する情報をtwitter(現、X)でいただきました。ふと、気になり、調査した結果を加筆しました(2023.8.16)。
読者さんからいただいた情報によると「ラインスタンププレミアムの表示方法が変更になり、有名クリエイターさんが有利になったのではないか?!(※これはさらに別のクリエイターさんからの情報)」とのことです。
なるほど、確かにその可能性はあります。ということは、その変更以降で売り上げが減っているクリエイターは「有名どころのクリエイターではない」ということか?!笑
とはいえ、この「スタンプレコメンドアルゴリズム」は、ラインさんのもので完全ブラックボックスなので、やはり手も足も出ません。調査のしようもありません。
でも、本当にこれだけか?
他に何か要因があるのではないか?!
情報を集めていて、ふと気が付きました。これです。
確かにこの仕様変更はLINEに連絡が来ていました。その時は何とも思わなかったのですが、よく考えると、これは分配金に影響がでます。
このタイミングで、いくつかの仕様変更(追加)が行われているのですが、urajoが特に気になったのは、これです。
さらにこの仕様変更にあわせて、LINEさんからお勧めの着せ替えが紹介されていました。おそらくデラックスコース会員向けには、個別に仕様変更の連絡と着せ替えのレコメンドが実施されている可能性もあります。
利用規約を確認しました。要点を書き出すと以下の通りです。
計算式の分母(C)と分子(B)に「着せかえにおいては、LINEユーザーにより当該着せかえをダウンロードし、適用した場合」が加わるのです。
つまり、これまでどおりスタンプが使われていたとしても、分け前が減るわけです!
この仕様変更が適用されたのが、2023.4.25です。最初のラインスタンププレミアムの分配金のグラフを見てください。5月あたりから大きく減少が始まっています。
これはただの偶然なのか?!
それとも「着せ替え」の影響なのか?!
要因を突き止める方法は思いつきませんが、少なくとも、この仕様変更により、「着せ替え」を試してみたデラックスコース会員はいるはずです。特に仕様変更直後は、どんなものか試しにやってみたユーザー様もいるはずです。計算式の分母(C)が大幅に増えたはずです。影響がないわけはない、と思います。
そして、urajoは「着せ替え」は1つしかリリースしていません。それもかなり古い「着せ替え」をひとつだけ。つまり、urajoにとっては、この仕様変更は改悪でしかなく、分配金が減るのは当たり前、という結論に至りました。
ところで、スタンプと絵文字と着せ替えの数ですが、上記の記事によると、以下のようです。
スタンプ:1,100万種(2021年4月時点)
絵文字:10万種
着せ替え:80万種
着せ替えがこんなにたくさんリリースされているとは知りませんでした。絵文字よりも多いのですね。そして有料会員数は180万人だそうです。
それなら「着せ替え」をリリースすればよいのか?!
それなら「着せ替え」をリリースすればよいのではないか?!という発想になるかもしれませんが、必ずしも有効な手段とはならないです。
以前も別の記事に書いたことがありますが、スタンプや絵文字は「受信ユーザーがそのスタンプの存在を認知する」という点において、使ってもらうことが最大の宣伝になるわけですが、着せ替えは、そのような特性はありません。利用ユーザーが使っていることを他のユーザーに見せて回らない限りは、他のユーザーは「着せ替えの存在を知るすべがない」わけです。
したがって、たくさんリリースしたところで、その効果は小さいと思わざる得ないです。作る労力と期待値を比べた結果、urajoの結論は「しばらく様子見」です。
いかがでしょうか?!
以上、関係なさそうで読み捨てていたニュースが、実は大きな影響を及ぼしている可能性があった、という追加報告でした。
おわりに
ラインスタンププレミアムの異変について報告しました。これが一時のものか、よくない傾向の始まりなのか?!
また来月の報告でお会いしましょう!
urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。