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ラインスタンプ創作をビジネス(黒字)にする方法を解説します
LINEさんが、クリエイターがラインスタンプを創作して販売できる仕組みを作って約10年、いまだに新規参入するクリエイターがいる根強い副業の一つです。
その一方で、早々と撤退する人も相変わらず多いと聞きます。
ラインスタンプ創作をビジネスとして継続するためには、何が必要で、何が不要なのか。ビジネス化の目線で考察してみました。
これから新規参入を考えているクリエイターの皆様に少しでも参考になりましたら幸いです。
ラインスタンプを創る動機とスキル
ラインスタンプを創って販売しようとする方の動機は、大きく以下の2つに分かれます。
自分の作品をラインスタンプとして使いたい・自慢したい
ラインスタンプを販売して儲けたい
動機1の方は、絵を描くのがうまいとか下手とかいうことは何ら問題にしていません。自分で描いた絵がラインスタンプとなって利用できる状態になっていることが重要だからです。
一方、動機2の方は、ある程度、絵が描ける人が多いのではないでしょうか。周りの方から、絵が上手なのだからラインスタンプを創って儲けたらいいのにとか、ラインスタンプを創ってよ、とか言われた経験があるのではないでしょうか。
あるいは、イラストACとか、Adobe Stockなどにイラストを供給している方なのかもしれません。イラストの販売だけだと売り上げが振るわず、営業の幅をラインスタンプに広げようと思っている方もいるかと思います。
本記事は、動機2の方をターゲットにしています。
動機1の方には、ほとんど役に立たない情報になっていますので、期待しないでください。
また、動機2でも、AIを活用しているクリエイターさんには、あまり役に立たない情報があります。そのようなクリエイターさんも、あまり期待しないでください。
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ラインスタンプのコスト単価
ラインスタンプのコストで見た単価っていくらかわかりますか?
それくらい知ってますよ。
ラインスタンプって、普通40個で120円でしょ。
はい、それは、販売単価です。
ここで問いたいのは、作成にかかるコストから算出した単価です。
例えば、毎日3時間かけて4枚のスタンプ画を描き、10日間かけて40枚のスタンプを作成し、1時間かけてスタンプのタグをつけて審査登録する。リリース後の宣伝に1か月間くらいでトータル1時間程度の時間を割く、とした場合、ここにかかるコスト(時間)は、
3時間×10日+1時間+1時間=32時間
となります。
東京都の最低賃金は、いま、1,163円だそうです。
ラインスタンプを創作するというクリエイティブな活動が最低賃金でよいのか!?という疑問はありますが、ここでは仮に最低賃金で働くものとします。
そうすると、ラインスタンプ40枚1セットを作るためにかかるコストは、
32時間×1,163円=37,217円
なのです。
あなたは、ラインスタンプ創作にかかったコストを回収できていますか?
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動機1でラインスタンプを創作している方は、この問いかけには意味がありません。自分で作ったスタンプを使いたいので、たとえ100時間(=116,300円)かけて作ったとしても、ラインスタンプが使えるようになったら大満足です。損得度外視です。
ところが動機2のクリエイターの方には、これこそが最も重要な「問い」なのです。「副業」あるいは「ビジネス」として取り組んでいるのですから、売上が大きくても赤字ではビジネス価値がないのです。
「ラインスタンプで10万円儲かったよ!」
「いいですね!ところでそのスタンプを作るために何時間かかりましたか?!」
これが今回の記事のテーマです。
すでにラインスタンプを販売していて、一定以上の売り上げがでているが、もっと売り上げを増やしたい。でも、これ以上、ラインスタンプ創作に時間をかけられない。
何とかして、効率的に売り上げを増やす方法はないのか??
そんなクリエイターのみなさまに、これまでの創作活動から得た気づきとノウハウを提供します。
ラインスタンプのコスト単価を下げる方法
では、どうやったらラインスタンプのコスト単価を下げることができるでしょうか?
最初に書いた事例でわかるように、ラインスタンプの創作コストは、
ラインスタンプの絵を作るためのコスト
ラインスタンプの登録のためのコスト
ラインスタンプの宣伝のためのコスト
で構成されています。
以下では、それぞれの観点で、どうやったらコスト削減できるのかを考察していきます。
ラインスタンプの絵を作るためのコストの削減
真っ先に思いつくのは、ラインスタンプ1セットに含まれるスタンプの数を減らすことです。
例えば40個から最低の8個に減らすだけで、コストは5分の1に減ります。
最初に書いた事例を取り上げると、
3時間×2日+1時間+1時間=8時間
8時間×1,163円=9,304円 に減りました。
でも、すぐに気が付くとおり、コスト単価は減りますが、売上が激減します(おそらく、超有名なキャラクターを持っている超有名なクリエイターでなければ、売れません)。
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これでは答えになっていませんので、さらに深堀して考察していきます。
ラインスタンプの絵を作る工程を分解すると、以下のような作業で構成されていることがわかります。
①ラインスタンプのメインキャラクターの創作
例えば、クマのスタンプにしよう、猫のスタンプにしようといったことを決定し、キャラクターの基本(絵、ペルソナ)を作る作業。
②ラインスタンプのコンセプトを考える作業
例えば、おはよう・おやすみなどの挨拶を中心とした基本セットにしよう、待ち合わせ専用のセットにしよう、自分の職業に特化したスタンプにしよう、など。
③ラインスタンプの構成を考える作業
例えば、基本セットにした場合、おはよう・おやすみ・こんちには、など、40種類のスタンプを考える作業が必要です。
④ラインスタンプの絵を描く作業
説明不要ですね。ラインスタンプ創作の中心となる部分です。ひたすら描きまくってください。
⑤ラインスタンプの並びを整え全体の調整を行う作業
作成し終わったスタンプを並べてみて、使いやすさの観点から並べなおしたり、全体の絵のトーンを整えたりする最後の仕上げの作業。
皆様は、どの部分に時間がかかっていますか?あるいはどこの部分で手を抜いていますか?
最も時間がかかっている作業を見直すだけで、大幅なコスト削減ができるかもしれません。
①ラインスタンプのメインキャラクターの創作
おそらく、この工程にはかなりの時間がかかると思います。でも、ラインスタンプを継続し、そのキャラクターのスタンプをシリーズ化する上で非常に重要な工程となりますので、手を抜かない方がよいでしょう。
一度、しっかりとしたキャラクター設定をしてしまえば(創ってしまえば)、ずっと使えるものになりますので、ある程度時間をかけても、コスト単価としては小さなものとなります。
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ところで、ここで作るキャラクターは1種類でよいのか?という疑問が出てきますよね。
ラインスタンプのストアを見てみると、上位には有名キャラクターがたくさん並んでいます。トップクリエイターの方は、ほぼ1つ(あるいは複数キャラクターからなる1セット)のキャラクターで創作活動を続けていることがわかります。
では、1つだけ頑張ればよいのか?と思いますが、それは勘違いです。
トップクリエイターに上り詰めたら、一番売れているキャラクター1本で戦ってください。それまでは、何種類かのキャラクターを創作することがよいと思います。これに関しては、以降のスタンプ作成の工程にも影響がある話ですので、後程、追加で解説します。
そしてラインスタンプ販売の後発組としては、これまで誰も作ったことのないキャラクターで戦いたいと考えるでしょう。
それは正しいです。
でも、ほとんどすべてのクリエイターが気づく点でもあり、結果として、手遅れです。
ラインスタンプの販売サイトを見ると、多種多様なキャラクターで溢れています。ほとんど世の中すべての動物・モノがあふれていると言って過言ではないでしょう。
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本当か!?と思ったら、検索窓で検索してみてください。
おそらく、そのキーワードに合致するスタンプ(絵の上手下手は別)が出てくると思います。
すでに「隙間」を探して、独自性のあるラインスタンプを創作することは困難になっていると言ってよいでしょう。
唯一無二のキャラクターでなくてもよいので、人気のあるカテゴリ(ネコ、犬、パンダなど)のキャラクターも含め、複数のキャラクターに手を広げていくのがよいです。
現在(2024/11/24)のカテゴリ別のスタンプ数を見てみると、以下の通りでした。
ネコ:336,272
イヌ:300,636
ウサギ:117,008
トリ:69,846
クマ:68,183
パンダ:24,479
こんなにたくさんの競争相手がいて、売れるのだろうか?!
と思うかもしれませんが、urajoのスタンプはこれらの競争相手の多いカテゴリでも売れていますので、大丈夫かと思います。
urajoのうさぎキャラクターとパンダキャラクターの分配金推移の実データを掲載しておきます。
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いずれも3万個を超える単体販売の実績、リターン額も200万円を超えています。
横軸は、右が過去、左が最近(2024年10月)です。
ウサギは、かなりの初期から販売していました。グラフからわかる通り、数年間は微々たる売り上げですが、ここ数年、大きく伸びました。
パンダは、比較的最近のチャレンジです。2021年11月に初めて市場投入し、これだけの売り上げを達成しています。
どうですか?!
人気のカテゴリでもまだまだ戦えそうな気がしませんか。
※以下、有料noteでの提供になりますが、コスト度外視で提供します。笑
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