さらば、アドビ
いつもラインスタンプの売り上げ情報を報告していますが、今日は、別の話題です。
ラインスタンプの創作環境を見直しました。タイトルにあるとおり、adobe Creative Cloud コンプリートプランを解約しました。
adobe Creative Cloud コンプリートプランを契約した理由
もともと、adobe Creative Cloud コンプリートプランの契約に至ったのは、アニメーションスタンプを創りたかったからです。
いろいろなツールがあると思いますが、adobe animateが使いたかったのです。
そして、実際に4つのアニメーションスタンプを創りました。
ひとつだけご紹介します。
アニメーションスタンプは、最低価格が250円なので、同じ数が売れただけで、通常スタンプ120円の倍の金額が返ってきます。
さらにスタンプの数も、最大24個です。通常スタンプが最大40個なので、数だけでいえば、4割のコストカットです。
もしアニメーションスタンプが通常スタンプ並みの労力で作成できたら、こんないい話はありません。
が、実際に作成してみたら、とっても大変でした。
アニメーションスタンプとか、飛び出すスタンプとか、動きのあるスタンプをたくさんリリースしているクリエイターさんは、本当にすごいと思います。
urajoも4つまではがんばりました。
でも、そこから先には進みませんでした。
通常スタンプの方が簡単に作れるのです。
アニメーションスタンプを創ると肩がこるのです。目が疲れるのです。笑
アニメーションスタンプ vs 通常スタンプ
ところで本当にアニメーションスタンプの方が、売れ行き(金額)は良いのでしょうか?
調べてみました。
このグラフは、スタンプ毎のリターン額をグラフにしたものです(アルファベット順)。赤色はプレミアムからのリターン、青色は単体販売からのリターンです。
全てのスタンプをグラフにすると、数が多すぎて見えなくなるので、総リターン額が5万円以上でフィルターをかけました。
このグラフの四角枠で囲んだ部分が、アニメーションスタンプ4種です。
さて、いかがでしょうか?アニメーションスタンプの方が効率がよい(リターン金額が高い)でしょうか?
はい、そんなことはないですね。
4つのうち、2つはプレミアムのリターン額が結構高めですが、通常販売はどれも同じレベルで、かつ、通常スタンプとも大きな違いはありませんでした。
(なお、このグラフは、総リターン額が5万円以上でフィルタリングしていますので、実際には、通常スタンプの中に、総リターン額が小さなスタンプがたくさんあります)
少し「面白いなぁ」と思ったのは、プレミアムからのリターン額が大きめだということです(4つのうち、2つだけですが)。
プレミアムのリターン額は、別の記事(以下)でも書いていますが、そのスタンプ(セット)を使ったユーザーの数で決まります。つまり、単価の違い(120円と250円)はリターン額には関係ないはずなのです。
ということから考えると、
「アニメーションスタンプの方が、プレミアムユーザーに選択されやすい」
のかもしれません。
プレミアムユーザーにとっては、利用するスタンプの単価は利用料に関係しないので、付加価値の高いスタンプ(アニメーションや飛び出すスタンプなど)を選択(送信)しやすいのかもしれません。
でも、urajoにとっては、
アニメーションスタンプの創作(苦労) > 魅力(リターン)
でした。
そして、アニメーションスタンプ創作へのモチベーションの消失と共に、adobe Creative Cloud コンプリートプランの契約もなくなることになりました。
adobe Creative Cloud コンプリートプラン
なぜ、adobe animate単体を契約しなかったか?
それは、adobe Creative Cloud コンプリートプランには、adobe animate以外にも、非常に魅力的なアプリケーションがたくさんあったからです。
例えば、illustraterです。非常に高機能なソフトですよね。
ちょっと期待していました。
使ってみた感想は、
高機能(多機能)過ぎて、使いこなせない。
ラインスタンプを創るだけなら、高機能は必要ない。
iPadで描きたかった。でもiPad版のillustraterは、機能的に不満あり。
です。
世の中のイラストレーターさんが描いているような、アートというか精緻な絵というか、そういう絵を描きたければ、illustraterがぴったりなのかもしれません。また、イラスト作成を受注している場合は、納品がillustrater形式だったりするので、illustraterを使うしかないのかもしれません。でも、ラインスタンプを創るだけなら、illustraterのPC版は機能が多すぎて使いこなせませんでした。
urajoは、iPad大好きクリエイターです。
相棒はiPad + Apple Pencilです。
そして、illustraterにも、iPad版があります。
ちょっと期待していましたが、期待外れでした。
PC版と比べると機能を落としすぎです。
Affinty Designer(iPad版)でできることが、illustrater(iPad版)でできないのです。
iPad版だけで比べれば、
Affinty Designer > illustrater
です。
illustrater(iPad版)が使いやすかったら契約を継続していたかもしれませんが、残念ながら、契約継続に至る質のものではなかったのです。
ということで、解約しました。
アニメーションスタンプを創らないのか
adobe animateが使えなくなったので、今後、urajoはアニメーションスタンプを創らないのか?
そんなことはありません。今後のやる気次第です。
やる気が出たら、adobe animateの3,280円/月の月額プランを契約して、集中的にアニメーションスタンプを創る予定です。3,280円であれば、一つのアニメーションスタンプのリリースで十分回収できるボリュームとみています。
でも、今は未定。通常スタンプでも十分なリターンが期待できるから。
おわりに
urajoのラインスタンプ創作環境の変化をお伝えしました。
いまは、iPad Air 13インチ、Apple Pencil Pro、Affinty Designerが相棒です。
知らない人がいるかもしれませんが、Affinty Designerは、買い切りのアプリです(毎月、利用料を払わなくてよいです)。さらに、年に何回か、ものすごい割引セールをしています。
お勧めです!(※Affintyさんとは何ら関係はありません)
urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。