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ブコラム口腔用液の使い方


1.2は専門性が少し強いですので飛ばしてくださっても結構です。

1.ブコラム口腔用液とは?

ブコラムに含まれる有効成分のミダゾラムは、合成イミダゾベンゾジアゼピン誘導体であり、催眠、鎮静、麻酔、抗不安などの作用に加え、抗けいれん作用を有しています。ミダゾラムは速効性があり、持続静脈内投与も可能であることから、多くのてんかん重積状態の患者さんに使用されていましたが、2014年に静脈投与によるてんかん重積状態に対する治療薬として承認されました(他社製品)。また、海外において、ミダゾラムの頬粘膜投与は既に非静脈経路の薬剤として広く使用されており、米国てんかん学会ならびに英国NICEのガイドラインにおいても、小児てんかん重積状態初期治療における推奨薬剤の一つとして記載されています。

ブコラムは、てんかん重積状態を発症した患者さんに対する頬粘膜投与用プレフィルドシリンジ製剤であり、医療機関内外で使用できる薬剤として、BUCCOLAM®の製品名で、EU加盟27カ国、イギリスなど33カ国で承認されています(2020年9月現在)。日本では、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議での協議を踏まえ、てんかん重積状態の治療薬として開発を進めてまいりました。なお、ブコラムは本年2月13日付で、厚生労働省より「てんかん重積状態」を対象として希少疾病用医薬品に指定されています。

2.てんかん重積状態について

てんかん発作(てんかん性発作)とは、脳における、過剰または同期性の異常なニューロン活動による一過性の徴候または症状と定義されています。

てんかん発作が持続する場合や連続して発生する場合、文字通り発作の連続状態を意味するてんかん重積状態の危険性が高まります。国際抗てんかん連盟(ILAE)はてんかん重積状態を「発作がある程度の長さ以上に続くか、短い発作でも反復し、その間の意識の回復がないもの」と定義しており、発作が5分以上持続する場合、速やかに治療を開始する必要があるとしています。初発てんかん重積状態の年間発症率は小児人口10万あたり42人※であり、日本の0~17歳人口から推計すると、年間約8,000人の初発てんかん重積患者が存在すると推定されます。

参考文献

3.簡単解説

投与量

投与タイミング

発作時の対処法

投与方法

注意すべき副作用

引用

4.投与方法動画リンク

5.ドラベ症候群患者家族会

6.雑談

今回のブログは武田薬品工業株式会社のブコラム.jpから多数引用させていただきました。非常に解説がわかりやすいのでブログを書きながら自分自身も勉強になりました。
今回、ブコラムを取り上げさせていただいた経緯と致しましては、学校薬剤師業務を取り組むにあたり、学校からも学校薬剤師からも質問を受けるケースが増えた印象があるからです。学校にてんかんの児童・生徒がいるケースはまれではありません。全校生徒の中に1人から数人いるのが当たり前のことです。てんかんを患っていらっしゃる子供が学校でてんかん発作を起こしてしまえば、教職員もしくは養護教諭が対応を迫られることとなります。その際に必要な知識がなければ、初期対応に遅れが出ますし、予期せぬトラブル(てんかん発作時に転倒し頭部を机の角にぶつけたなど)を誘発してしまいます。まずはてんかんのお子様を守るため、その他に保護者に不要な不安を抱えさせないため、学校職員に過度な責任を押し付けないため、そのためにもてんかん重積発作時の対応は学校、保護者、学校医、学校薬剤師で取り決めておく必要があるでしょう。
薬も日々進化していますので、新薬や既存薬の成分の新しい投与経路の薬が次々と出てきます。ここいらで情報の整理を行ってみました。5.ドラベ症候群につきましても、お子様がそうであるならば、家族は旅行に行くのにも大変神経を使うことになります。その際に緊急時の対応が可能であるブコラムは一つの安心材料になるかもしれません。
それでは、自分の頭の中も整理できましたので雑談終わり!

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