エニカの正しい付き合いかた
エニカを貸す側で1年ちょい使っての実情や感じたことを細かいテクニックも交えながら書き連ねるポスト。自分の場合、車は第二世代後期型のFITハイブリッドでドンズバの大衆車。年でいうと25万円~30万円くらい、月2万円くらいがコンスタントにって感じで、首都圏に居ながら車を持つ上でとても助かっている。
日々のオペレーションとしては貸す時と回収する時にそれぞれ10分~15分程度の実務があるくらいで、あとは1日単位で車が働いてお金を稼いでくれるので時間単価で考えるとかなり割が良い部類。車がちゃんと資産としてお金を生み出してくれるのを感じる。ただ、その状態を作り出すためにはいくつかちょっとしたポイントを抑える必要があるとも思う。そしてそこが最大のキモ。
ローン完済している車じゃないと貸せない
初手にして最大のハードル。最新の規約は分からないけど、そもそも車がローン会社の所有物になっている状態の車を自分が勝手に貸したら又貸しになっちゃってダメなので、ローン完済して所有権解除する必要がある。自分はローンが終わった段階でディーラーメンテの際に一緒にやってもらった。ナンバー交換で2万円くらい。ローン完済が近い車がある人やキャッシュ一括で買える体力があるような人は要検討の副業。
確定申告の知識があること
年間20万円を超えてくるくらいは特に何もしなくても十分狙えるので、本業が会社員の人は確定申告が必須になる。自分はフリーランスで元々確定申告があるのでそんなに手間はなかったけど、新しく確定申告まで仕事が増えるって立場の人だと結構なハードル。
都市のスキマに居ること
そもそも田舎ではみんな車を持っている。車を持ってる人はわざわざ別の車なんて借りない。借りたとしても特殊な事情がある場合くらい。対して都市部では電車の網が発達してるので基本電車を使う。だから「車があると確かに便利だけど電車でもギリギリ生きるのには困らない」くらいの地の利があると、車を持ってない人も多い地域でスコアが伸びやすくなると感じる。主要な高速道路のインターが近くにあると更に良い。この絶妙な都市のスキマに自分がたまたま居たからこそ、ほぼ何もしないでもそれなりのスコアが出たと思ってる。
地の利に則したムーブを取る
ドライバーさんにとって、ちょうどいいところにちょうどいい車があるように見えると借りるイメージをしてもらいやすい。首都圏でいうと、川崎(田園都市線+東名高速+休日ファミリーレジャー)、浦安(京葉線+湾岸線+大型ショッピングモール)、大宮(埼京線+東北道+アウトドア)のようなユースケースを想定したムーブを取るのが正攻法。逆にもっと田舎の方だとハイエースとか軽トラとか、運搬用オプションアイテムが標準装備だったり、商用っぽい使い方に特化したムーブの方がはまりそうなイメージ。車自体の購入時に将来的に貸し出すことをある程度想定して車を選び、ローン完済まで使っていく。
MAPバトルを攻略する
マップに表示される自分の車のイチ。埋もれないことが一番大事。駅に設定してる人は今すぐ変えたほうがいい。各駅には競合が集中しがちのレッドオーシャンなので、地図を引きで見た時に埋もれにくいところに自分の車が表示されるようにした方が見つけてもらいやすい(自分は家の近所の小さい公園前とかにしている)
さらに、近所の人だと常連さんになってもらいやすく、受渡しの手間も軽減できる。まずは半径1kmを攻略しよう。
副業としてはアリなの?ナシなの?
冒頭でも書いたけど首都圏で車を持つ上でとても助かるサービスというのが結論だと思う。総合的にはとても良いサービス。ただスケールさせようと考えると車を増やすかと考えがちだが、それは数百万をポンと出せるような人じゃないと筋があまり良くなさそう。車体ローンを完済までは機会損失だし完済させた後にもかかる税金やメンテ費用等の固定費もなかなかバカにならないから。トータルで見ると車一台あたり維持費と相殺でギリギリ少し黒が出るくらいだと思う。それよりも基本戦略としては
・ちょっと乗ってみたいと思えるグレードで、量産として玉数が出ていてメンテ性が良く、メンテ費用や固定費も割安な車を格安で仕入れて高めに貸す
・多少厳しいプランでもローンの早期完済を目指して可能な限り早く貸し出しをスタートさせる(機会の最大化、不調&故障リスクの最小化)
・自分が加入する保険の最安化
・手数料の安い他プラットフォームとの掛け持ちシェア(ridenowは競合も少ないし手数料が今のところ無料なのでこっちをメインに移行しようかな)
このあたりが利益を最大化させるうえで鉄板戦略になると思う。身も蓋もない話、スケールさせてとかあまり考えず、そもそも副業とは捉えずに、できるだけ負担なく豊かなカーライフを送るのにとても良いツール、という付き合い方が一番いいと思う。そしてそれは豊かな人生を送るうえでは結構大事なことだったりすると個人的には思う。実際今の時代で車を持つことに対する重荷感がだいぶ薄れてありがたい限り。
こういうヒトとモノとが助けあうサービスがもっと増えてくれたらいいな。
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