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毎日のネルドリップは紙よりタイパ強者

ご挨拶

コーヒーライフいかがですか。私としましては ライフ イズ コーヒー でどっぷり浸かって未来なんてとうに捨てました。

挨拶などいらない、お急ぎなのだ! なら↓↓下の↓↓ 本題 へGO!

民明書房

で、遅れましたがわたしコーヒー焙煎モニターなんての作ってまして、趣味人からマイクロロースターさん向けにアマゾンで販売してる狂人の一種なんですよ。ドフフ

さて、私はここ何年もネルドリップなんです。

 サイフォンやらパーコレーターやらドリップパックだとかプレスやプラ・メタルスクリーンだの、畳織の茶こしだとか、結構なんでもやりました。もちろん紙の方も素材やメーカーを変えて色々やってみたんですけど、結局どれも味が変わるんですよね元のコーヒーから。水出しだって毎日作れるほど計画性無いし。ステンのやつは金属臭が気になるし、イオン化しないという金メッキの極小スリットのやつでも微粉は抜けてくるわすぐに詰まるわでもう”わや”。

追記:紙派の人に喧嘩売るつもりはないんですけど主張が激しすぎるのはご容赦ください。

ペーパードリップは他に変え難い手軽さではあるんですけど、湯だけ通して飲んだことあります? 紙の味するじゃないですか結構。白くても。あと誰かが昔メーカーに聞いたってツイートしてたんですけど、茶色いペーパーの茶色って染料だったんですよね。どうりで妙に彩度の高い色調のものがあったりするわけだ。臭いし。
 ちなみに先日某100禁のペーパー。「安心の未晒し素材」と書いてあるのに材料に「未晒しと漂白の混紗」って書いてあって、しかもルーペで見ても繊維に色の差が見えないもんで、混紗であるかも怪しいと言うか、まー未晒紙ってそれだけで臭うし、キャッチフレーズからして無茶言ってるわけなんですけどね。

みたいな。
 そもそも紙ってコーヒー油を吸着するし、細かいところが気になりはじめるともう布団でしか眠ムれない。

ですが、自分の焙煎はどんな味で仕上がっているのかを純粋に試さないといけないじゃないですか。テイスティングでカップに粉を入れて上澄みズズズ?みたいなやり方あるんですけど、蓋の隙間から飲むインドネシアコーヒーっていうならまあそれもありだけど、あれは粉っぽいのも含めての楽しみ方だから。自分がぶ飲みタイプなんですよ。
 となると余計な雑味を増やさず、排除しつつ、しっかり微粉を取って滑らかな液体のコーヒーするにはネルドリップしか無いじゃないですか。ネルドリップしか無いじゃないですか。

ところが一度挫折してまして。

高校生の時にネルドリップトライしてたんですけど、毎回洗って水に浸して冷蔵庫で保管するとか物の本に書いてあって、そんなん面倒くさくてやってらんねえ
 それが最近、コーヒーの味を追求する一点で再びネルを使い始めてみたら「意外と手間がかからないで毎日使える」実態に気がついたのでここらで(数年越しで)ご紹介ですよ。(わあイントロ長かったぁ)

本題

結局のところネルドリップが紙と違うのは毎回洗うのがネックなんですね。いうなればその手間かけるならペーパーにする V.S. この程度の手間でこれだけ味が違うならネルにするという勝負ですよね。
 しかしこのページの主旨はネルのタイパ優位性である。あくまでもタイパを中心とした視点である。

まず、毎回洗って仕舞わない。

ネルを洗わない? って思うじゃん。実際は洗うんだけどさ、順序が違うんですよ。
 抽出後はほぼ熱湯消毒に近い給湯したあとですから、消毒済みと同じなんですよね。コーヒーの出し殻には半日で腐るような素材もほとんどなさそうだし、蟻さえも焼け焦げた植物の残骸には興味持たない。
 放置します。ドリップが終わったら放置します。温度が下がるまで待ったり、洗ったり、冷水に浸して冷蔵庫にしまったりしません。風の通るそこら辺に放置します。気になるなら蓋くらいしてもいいかな?
 もし温度やホコリが気になるのであれば密封パック(タッパー?(破産したらしいけど))に入れて冷蔵庫にそっ閉じ。触らない、手間かけない。

んで次に飲むときに洗います。

洗うといっても微粉を流すのが目的で、ゴシゴシやるわけではない。

ここから下、未経験を文字で読むと複雑に感じるが、実際やってみれば毎日何気なくできる程度の作業だとわかりますので一応。

  1. まず前回の抽出以来放置されて半乾きになっているネル内の豆殻。それを通販で届くような大きな紙袋に裏返して突っ込んで、中程で軽く振るとバサッと落ちる。

  2. 水道で、ネルの表面に残った粉をざっと流す。

  3. 行儀が悪いとか言われそうだけど水風船をふくらませるみたいに口の部分を蛇口に絞って当てて(裏からね)水を出すと、水圧で丸く膨らんで布全体から水が滲んでくるので、丸くなった全体をモミモミする。風船洗いは超一瞬で微粉が消える。12秒で終わる。ただの揉み洗いより数倍早い。ただ、蛇口との隙間からの んぴゅーー って水には注意。

  4. んで全体を流水で追い揉み洗い、

  5. ぎゅっと握って水を切って、広げるともうドリッパーにセットできる。40秒で支度できる。おばさまもにっこり。ティファールにも勝つる。

追記:慣れているからの速度かもしれないことをご承知ください。

ちなみにグリップ付きとか針金フレームのネルは両手塞がるのが嫌だからパス。ドリッパーにペーパーと同じようにセットする。これならドリッパーの性能も使える。
 繊維系のフィルターも色々試したけど最終的にこれ。

抽出はお好みで。

ネルドリップといえばしっとりぽたぽたタイプが古来?っぽけど、こちらは楽で早い300CC速攻ガブ飲みレシピ。以下は豆の出来にもよるので参考程度にどうぞ。

 ・15~16gの粉
 ・400CCのお湯
 ・4杯用ドリッパー
 ・カップと放置用カップ

湯温は80℃下回ると味の輪郭がボケるし、93℃くらいの高温でもいいが温度を上げるほど濃くシャープになるので88℃位を中心にお好みで。蒸らしだけ少し低温でも良い。

  1. 蒸らしの泡が止まるまで待ったら

  2. お湯を満タン近くまでダパダパーって注いで待つ。

  3. 深さで半分くらいまで落ちたら、落ち切る前にもう1投。

  4. んでドリッパーに湯が残っていても300弱でカップから外す。注いだ湯が全部カップに落ちなくてもよい。むしろ残す。アクなどの雑味は軽いから上に残るし、後になるほど薄いしバランスが悪いのでそれがカップに落ちるのを待つ必要はない。捨ててしまえ。

 ドリッパーのスタイルにもよるけど、蒸らしも入れて全体で2分くらい? めっちゃ濃いめに出してお湯で割る前提。短時間で淹れると豆の木質素とか、あとから高温で出て来やすい雑味がないのでクリアになる。(元々雑味の多い豆は限界がある)

これとは別に、白い泡ができるタイプの豆なら積層ろ過で雑味分離できるからポタポタ淹れを試してみると良い。
 84℃くらいの低温でゆっくりポタポタ淹れるんだけど、豆の重なりをそれ自体がフィルターだと思って動かさないように、そっと置くように湯を注ぐ。

抽出後

抽出が終わったら、そのままドリッパーごと放置用カップに乗せておく。放置中に余分な水分がネルから抜けて乾いていく。

というループ。

ちなみにコーヒーオイルに関しては軽い成分も撹拌されるダパダパ系のほうがカップに落ちやすい。ただし、オイルの全体量は焙煎の仕上がりにもよる。オイルを豆の細胞壁から漏出させつつ酸化や揮発は抑えるくらいの焼き上がりがいいかもね。

まあ言い切れないほどいろんな技があって一概に言えない部分も大きいので、お好みで。

V.S.

ここで私も一時期ペーパー最強派だったんで明らかに紙でしかクリアできない利点というか、ペーパードリップの言い分も聞いてみましょう。

オレオレ、ドリップペーパーだよ!元気してる? ところでオレのいいところ、何物にも負けないところはこれ! 
・手が濡れない。
・入手しやすい
・時間のみを追求することができる。

これに尽きます。
まーこれを突き詰めるとフリーズドライのインスタントコーヒーまで行ってしまうのですが、レギュラーコーヒーのドリップで考えも労力も何一つ負担も増やさないと考えたらペーパーに限ります。これは絶対的な利点です。
 ただし引き換えになるものも多い。引き換えになるものを減らすためにいくつもの技がありますから手間を加えて品質を引き上げることは可能です。

しかし手間を削ったネルなら多分、手間を掛けたペーパードリップと変わらない時間でできる。時間が同じなら質はネルが確実に上。
 タイパで言ったらタイが引き分けでパで勝利。ネル優勝。おめでとうありがとう。

ちなみに

新品のネルは水分を弾き、成分を吸う。使用前に旨いコーヒーの豆殻やコーヒーそのもので茶色くなるまで一回煮込むこと。味が吸われたりクセがついたりを防止するコーヒーでのコーティング。
 その後しばらく使っているとコーティングが馴染んでネルが育つという状況になります。ちなみにトップの画像は育ちきったネルでのダパの1投目。

いかがでしょうか。

人それぞれにスタイルはあると思いますが、私の今一番楽チンで旨いやり方はこんな感じ。

焙煎から自分でやりたい人は、焙煎モニターZENzeroをどうぞよろしく。手探りで焼くよりよっぽど面白いですぅ。旨いですぅ。

あと最近の私の状況はこんな感じでございます。生き地獄です。

カステラ食べたい

あと、サクサク書いてサクッと消せるお買物メモアプリ↓

寝起きのマインドメモ用に作ったやつ↓
寝ぼけててもこれだけは起動できるようにしてる。朝の瞑想後の必需品。

ではー。


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