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ピースボートと私 その4

博多駅の博多口から5分ほど、今は火事で消失してしまったが、全面ガラス張りでとてもオープンなピースボートセンターに着いた。
ラフな格好をした男性二人と落ち着いた感じの小柄な女性がいた。

オープンな空間であるから尚更、男性二人が何をしているかわからず、入るのをためらい、二度三度と、事務所の前を行ったり来たりした。
何度見てもやっぱり、さっぱり何をしているのか分からないから、本気で帰ろうかと思ったが、電話口で親切にしてくれたスタッフとの約束を思い出し、パソコンの前に座る女性を信じ、意を決して扉を開いた。後に彼女は専従スタッフではなくボランティアスタッフであることを知る。

説明会よりかなり前に着いてしまったので、出してもらったコーヒーを飲みながら、山口から来たこと、ピースボートへの乗船を諦めていたけど電話で気持ちが変わった事など、ポツポツ話しはじめた。
非常にラフな格好の男性は話し方もラフで女子校出身の私でも話しやすかった。
若干の胡散臭さはあったものの、悪い人ではないと思った。

説明会で何を話してもらったかは、しっかり覚えてないけど、話を聞き終わった私は、福岡に住み込む事を決めた。
何故だか、船に乗れそうな気がしていた。

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