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「三体」の次にすすめるSFリスト
東北大SF研の「三体」読書会で「三体」のあと読みたい作品として名前の挙がったSFを紹介していきたいと思います。以下、このツイートにぶら下げていきますので、「三体」と合わせてこの夏の読書の参考にお使いください。
バリントン・J・ベイリー「時間衝突」
まずはじめに、馬鹿SF(奇想SF)といったらこの人、バリントン・J・ベイリーの「時間衝突」(創元SF文庫)。題名通り、時間が衝突するSFです。訳者が「三体」と同じ大森望さんというのもおすすめポイント。この勢いのまま、ほかの海外SFにも挑戦してみませんか。
グレッグ・イーガン「ビット・プレイヤー」
「三体」作中の「三体ゲーム」を面白いと感じた方には、グレッグ・イーガンの短篇「ビット・プレイヤー」(ハヤカワ文庫SF)がおすすめです。重力が東にはたらく奇妙な世界を舞台としたこの作品、SF最高峰の作家イーガンの入門にも最適な作品だと思います。
マレイ・ラインスター「最初の接触」
読書の途中で、なぜあんなにも三体人が好戦的なのか不思議に思った方もいるかと思います。そんな方におすすめなのがマレイ・ラインスターの短篇「最初の接触」(ハヤカワ文庫SF)。異なる知性との接触を描くファーストコンタクトものの原点、これを読めば疑問も解決です。
スタニスワフ・レム「ソラリス」
この夏の間に、ファーストコンタクトものの極地であるスタニスワフ・レムの「ソラリス」に挑戦するのもおすすめです。SFでも古典中の古典、日本における人気投票でも1位を獲得した名作を読んで「三体」続刊に備えませんか。
ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」
一度読み出したら止まらないSFといえば、ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」(創元SF文庫)。「三体」と同じく、科学者たちが不可解な現象を科学知識を活用して解き明かしていくSFミステリの金字塔です。この作品もまた、長篇シリーズの第1作目となる作品です。