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月世界旅行 / 雑感

1902年公開のSF映画。フランス製作で原作はジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」やらH・G・ウェルズの「月世界最初の人間」。
それらをギュッとして一つにまとめたのが今作らしいです。モノクロかつサイレントですが様々な特撮が使われていてすごく楽しく観れます。

100年以上前の作品ですが我々平成初期生まれにとっては結構馴染み深い作品。幼年期に放送されていた「ポンキッキーズ」というテレビ番組の中で和田アキ子氏が歌う「さあ冒険だ」のバックにコチラの映画の映像が使われていたので。私は曲も映像も凄い好きだった。

今作は100年前の作品ということで20分も無いくらいの短い映画なんですが、だからこそ展開が早く見どころしかないという感じ。
ざっとしたあらすじは爺さんの学者ら6人が砲弾改造したロケットに乗って月に向かいそこでちょっと冒険して地球に帰ってくるというもの。


個人的に好きなところは爺さんらが終始はしゃいでいる所。月に行けるならそりゃ楽しいだろうなという感じで良いですよね。

砲弾改造しているシーンも幼年期に見たときは本当の映像かと思って凄いドキドキした思ひで。砲弾に乗って月に行くって発想が素晴らしい。

何より素敵なのが向かっている月には顔があり、砲弾ロケットが着陸する時その顔の目にブッ刺さるところ。有名ですね。ちょっと痛そうにするところがめちゃくちゃ好き。どういう発想してるんでしょうね。フランスのSF作家ってサディスト多い印象。

月に着いた途端に爺さんたちがすぐに布団かぶって寝るのもなんか笑ってしまうんですよね。疲れちゃったの?という感じで。
ただこの時に爺さん達が見ている夢を特撮使って演出してるんですが100年前にこんなんできるんだなぁと感心。

なんやかんやで月の内側に行くのですがここでは傘が大活躍。なんで月に傘持ってきてんのというところも良い。もしかしたら雨降るかもだしね。
月に生えてるでかいキノコと持ってきた傘のサイズを比べようと傘を広げるとその傘がキノコに変わるというシーンが好き。これ思いついたら月に傘持ってこさせたいよね。

月住んでいる月人と遭遇して襲われた時に爺さんらが傘で月人を粉々にするところも笑ってしまった。やりすぎ。捕まって月の王みたいな人のところ連れてかれた時も爺さんが王を持ち上げてパワーボムで粉砕するところもめちゃくちゃ笑った。アクティブすぎる。
今でこそ地球の重量に比べ月の方が軽いから月に行ったら力持ちになれるみたいな話がドラえもん等通して使われてますが100年前にその概念あったのかしら。


まぁそんなこんなでSF、特撮の元祖的に扱われる今作は短いし見どころタップリなんで未見の方は是非。著作権切れてると思うんでYouTubeでもよろしいんじゃないでしょうか。


ちなみに今回これ書いたのは本日発売のコレクターズのアルバムのタイトルとジャケが今作を模したものだったから。ならコレクターズの新作のこと書けばいいのに。

コチラですね。レコード屋さんに行ったら是非。↓


なんやかんやで


それではー。

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