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マコさん…(2024/05/15)
連載してたんですか?!
こんにちは、浦風です。
今日も今日とてフラフラと本屋を歩き回っていたら、漫画コーナーの良いところに湘南爆走族シリーズが大々的に展開されていました。
おや?!と引き寄せられるように近づいたら“初代“湘南爆走族の軌跡を描いた新刊がありました。信じられない。すでに3巻まで出てる。令和に湘南爆走族を追えるの?
嘘みたいに嬉しい。
湘南爆走族を初めて読んだのは小学生の頃だった。
その頃、夏休みや年末年始には車で2時間ほどの距離にあるおばあちゃんの家によく泊まりに行っていた。
周りに自然も多かったので、外遊びフィールドが上限突破した興奮でとにかく外を走り回りまくるのが好きだったのを覚えている。
そしてヘトヘトでおばあちゃんの家に戻っては、まだ青年だった叔父の部屋に忍び込み、乱雑に積んである日焼け後のひどい漫画の山を読み漁った。そこにいつでもあったのが、スラムダンク、クローズ、そして湘南爆走族。
叔父の部屋は、煙草と消臭剤の匂いが混ざった独特な香りが鼻をつくなんとも埃っぽい部屋で、その中心にいつでも敷かれている布団の側に目当ての漫画の山は形成されていた。私にとっては暗い洞窟の奥に輝く宝の山とおんなじだった。
私はあの部屋の良い意味で淀んだ空気に加えて、小学校ではまずお目にかかれない暴力的にワルくて熱い世界観にとにかく夢中だったのだ。
喧嘩とバイクと抗争と青春と、そのどれもが小学生の自分には異世界やファンタジーの出来事に見えていたと思う。
何だったら今でもそうだ。
今思えば、あの部屋で小学生には見せたくない雑誌や道具などのセンシティブなものを一つも見た記憶が無いのは、私が漫画を読みに侵入しているのを知っていた叔父なりの配慮だったのかもしれない。クローズと湘南爆走族もたぶんダメ寄りだろ。
でも父親の学生時代の話を聞いたりするとあれってなかなかリアルだったんだなと、あの時代の学生たちにとっては湘南爆走族ってあるある漫画だったのかもしれない。
他の男に失恋した女の子をバイクの後ろに乗せて「オレの背中たいして広かねえけど、おめえの涙吸い込むぐれえの厚さはあるぜ……」って夜の道をビュンビュン走ったりしてたのかな。カッケェな……。
カッケェな〜〜〜…………。
舞台となった湘南には主人公たちが通う高校のモデルとなった学校もあるみたいなので、いつか天気の良い日にでも散歩しに行ってみます。本当に明け方は道路が紫色に光るのかな。
ではまた。