番外編#2
〜神さま?〜
まだ天使さまの声が聞こえるようになって、まもない頃のことです。
ある日の夜、突然西洋の王様のような格好をした方の姿が、頭に浮かぶと同時に私はルイ13世だ。
お主は私の声が聞こえているのか?
そう語りかけて来たのです。
は?えっ?と思いながら、聞こえてます。
そう答えると、そうかそうかと何だかニコニコしています。
でもその時なんか違和感を感じていましたが、その違和感っていうのが、よく分からないのですが、その王様らしき人物の顔が、ちょいちょい象さんの顔に変わるイメージがしてくるのです。
えーっ、何だろ…。思い当たる人物というか、神さまなのですが、象さんの顔している神さまといえば、それはガネーシャさまでした。
でもまさかなぁ、そんな神さまがお話をして下さるなんてなぁと思っていると
「ほうやはり天使に聞いていた通り、勘がいいな。」
あっ、えっもしかして試されたの?
なんてことを考えていると
「すまん。悪かったな。少し試してみたくなってしまってな。」
僕は信じられなくて、本当にガネーシャさまなのですか?
そうお聞きしました。
「そうだ。わしの姿が頭に浮かんでおるだろうが。」
確かに頭には、ガネーシャさまのお姿のイメージが、ずっと浮かんでいました。
そうなのですが、神さまの声が聞こえることが、信じられずすみますん。
「はははそうか、そうかだがわしの声を聞いているのは、事実だぞ。」
あぁなんてありがたいことだらろう。
そう感謝しているといつの間にか、気配がなくなっていました。
〜喋り方〜
ある日ガネーシャさまが、関西弁で話が進む自己啓発本を読んでいると
「面白い話し方だな。」
と突然ガネーシャさまの声が聞こえてきました。
関西弁のことですか?
そうお聞きすると
「せや、わしこの喋り方氣に入ったわ。」
そうおっしゃっていたのですが、僕はいやーでもあまり神さまっぽく無いので、お辞めになられた方が良いかと思うのですが。
「ええやなかい。氣にいってもうたんやから。」
とすっかり関西弁が、氣にいってしまったようなので、僕もあまり強くは言えないので、そのまま受け入れることにしました。
この日以来ガネーシャさまは、関西弁で話しかけてくるようになりました。
何だか調子が狂ってしまいますが、ガネーシャさまがいいと、おっしゃっているのだから、仕方がないですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。