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発想後はお早めに。

かきたい、と思ったことについては何はともあれのっぴきならない事情でない限りその場で始めた方がいい、という話です。珍しく冒頭が結論です。

いつだかのnoteで、就寝前の布団の中は思考の断崖絶壁を全力疾走する、みたいなことをやっていると書いた。
最悪なのがその時点に「ああーこれすごい良き………」というひらめきを得た時である。

その直後に待つのは寝落ちであり、その後に待ち受けるのは全てを忘却した清々しい、まっさらな朝である。
メモでも取れれば良いのだけれど、スマホの光はせっかく掴みかけた眠気の波を一気に振り払う。そらもう、言うなればモーセ。

だからといってアナログ手法は、そもそも部屋が暗い時点でまったく意味をなさない。
一度、枕元にメモ帳とペンを置いていた時期があったが、翌朝残された単語の意味を読み解く方が時間がかかるのでやめた。

だから、そうでない場合は限りなくすぐにその場で何かしらを書き始めたい。
メモに単語の走り書きでもいいから、何かしらを始めたい。そうしないと忘れてしまうし、覚えていても腐ってしまう。

思いついた時のあの「あーこれ良い」という感情の波は、反芻するたびに弱まっていって、二日も経てば全然感じなくなるのである。
開封した茶葉の香りより儚いのでは……?
茶筒タイプだと内容量の多さでけっこう香りは続くが、妄想は儚い。

Twitterの登場により、ひらめきをその場で捕まえた程度の深掘りしない思いつきは140文字でだいたい収まるので、だいぶすぐさま吐き出せるようにはなったけれども。
けれどもそれは勤務中にはできないことだし、ひらめきは容赦なくいついかなるときも油断なくしていても、大事な時に降ってくる。

思うにこのユビキタス社会、一番必要なのはユビキタスひためきその場でメモ社会なんじゃないか。
余談だが「ユビキタス」という単語は高校だかの情報科目で習って、テストで出たのにそのページの部分を一切思い出せなくて(教科書画像記憶暗記派)空欄で提出した因縁深い相手である。まさかここで会うとはな。

話が逸れた。

つまり、ひらめきをその場で(できればのちに見返して意味が通るように)書き始められる能力と環境があれば、人生が今以上に捗る気がする。
今日も明日もだいたいそんな風なことを思いながら、元気に世界に感謝してます。

人生楽しい。

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