がっかりが大きいほど、つまり手のひらの内。
複雑な愛情で常にApple社を見つめている。
懐かしきガラケー時代に「iPhoneとか絶対使わないけどスマホにするならiPhone以外にはしない」とか言ってたくらいには複雑である。
さて、今回の発表はいかにと熟睡しながら待っているわけだけれど、先日のWWDC2018にて新製品自体の発表はなかった。
そもそもあれは「(ソフトウェアの)開発者会議」であるがゆえに、たしかにソフトウェア方面のみの発表で何ら不思議はない。
だが、今までの経験上、あの壇上で華やかに魅せられるさまざまなハードウェア製品を見せつけられ続けてきた我々にとって、些か寂しさを抱かせるものであったことには違いない(個人的にはiPhone5sのTouch IDの時が最高に興奮しました)
ゆえに、それゆえに我々は何がしかの発表が終わった後、またしても期待する。
その発表の前よりも遥かに強く、遥かに鮮やかな手段が、また見られるのではないかと。
これこそがApple社の策の内なら、もう大人しくしている方が身のためですらある。一喜一憂は毎度より、ここぞとばかりに取っておきたい。
とっておきの、と言うだろう。
今回掲げられたのは控えめに影に向かうグラデーションの、静かで豪奢なゴールドの同心円。
これが何を意味するのか、察しはある程度つくけれども、やはりそれを眺めながら深夜2時を待つのだ。待つしかないのだ。
策の内とわかりながら、その期待に溺れながら。
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