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夢肉桂-ゆめにっき002

今朝(2018年8月4日の目覚め)見た夢、夢というのはだいたい一度夜中にふんわりと覚醒した後に再度目をつぶった時、要するに二度寝カウンターが回った時に見やすい。

さて今回は、これもよく見るあらすじなのだけれど旅行に来ている。
海外旅行。成田空港っぽい内装羽田みたいな空港。
珍しく荷物は間違いなく持ってきていて、航空券も旅券もあって、スムーズにアメリカ(らしい)へ到着していた。

一人ではなく集団で、学生時代の研修旅行の雰囲気。
引率の先生はいて、周りの友人たちは初対面の友人たち。

ところがここで、現実世界で言うところの数少ない友人である相方がなぜか予定されてもなかったのに自腹でついてきた。
しかも特に私と合わせたとかではなく、相方には相方なりの理由があって、それはどうもこの集団旅行に追随することそのもののようだった。

当然、宿も違えば何もかもの手配から違う。
道端に現れた、バス停によく建っている掘建小屋をもうちょっとちゃんと四方の壁と天井といくばくかのガラス(今思えばあれはガラスのついている襖だ)でできていて、不潔とかそういうレベルではなくてなんかもうとにかく近づきたくもないくらい、限りなく廃墟に近い。

そこは本当に人間なのか疑うレベルのご婦人が管理しているらしく、破格の値段で一晩の宿を提供するという。
絶対にやめておけ、と我々は口々に言う。相方はそこでいいらしい。
おもしろいことにこの夢の中では現実の距離は反映されないのか、相方は「隣のクラスの同級生」(どっちだ)くらいの顔見知りであって、名前とあだ名と所属学科だけは知ってる、みたいなあれ。

だが、私はどうしてもそこに相方を泊めたくなくて、なぜか必死に部屋から引きずり出して自分の止まるホテルへ連れて行った。
頑なに断った。
いやだってそこどうみても夜中にいわゆるモブおじさん的なのが現れて暴力振るわれるんだもの、そんなのをなんでか予知してたんだもの、連れて行くわい、そりゃ。

で、本来我々が宿泊する宿に着く。
この宿がまあ素晴らしくて、まず廊下が可愛い。
ハリウッド映画でよく見るような幅の広い片道二車線道路のような廊下で(コンクリート色のカーペットに白で中央分離帯が印刷されてるから、ふみごごちはふわふわ)向かって左手側の窓からは見下ろす摩天楼と現地の港が見えていた。

港のあたりでお察しいただけたであろう、大興奮である。
その時は荷物が重たくなるからと、自前の望遠レンズ(タムロンのやつです)を持ってこず、単焦点レンズ一本で勝負するんだこの旅行は、と心に決めていたらしい己を恨んだ。
頼れるのはもやはiPhone7 Plusの10倍ズームのみ。

規模としては小さめの、街中に突然組み込まれていた港からはそうそうたる顔ぶれ(灰色だったから多分軍艦、それと真っ白な客船)で、私はもうその窓際から動きたくはない、と思ったところで目が覚めた。
目覚める直前まで「iPhoneのズームで撮ったあとざびざびのピクセルであろうと艦番号が補足できれば特定は可能だからそれ以外の要素(写真写りの良さ的な)は問わない」と思っていたのが自分らしい。

だいたい旅行に行く、という夢を見る時はパスポートを取っていないのに海外旅行当日だったり、そもそも航空券を自宅に置き忘れてきていて取りに戻ると間に合わなかったり、空港までの道のりが雪で閉ざされてて到着できなかったり、そういうハプニングに見舞われてどうにもできなくてどうしよう、と不安と悲しさと後悔に苛まれているのがおおよそだから、珍しく円満に旅行していた。

夢を分析する気は一切ないのだけれど、多分普通に旅行に行きたいのと、相方と遊びたいんだと思う。
わりとわかりやすい夢だったからこんなに優しかったのか………。

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