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【ツナグウ】建築業界で稼げない理由は「〇〇」だから

今,仲間たちと共に,『建築スキルのオープンソース化』に挑戦している.稼げる建築人財をつくることが目的だ.先日もコチラのオンライン イベントをプロデュースしました(主催/千葉県建築士会 事業委員会).

僕は,教育的ウラ指導(以下,ウラ指導)という国内最大の一級建築士受験支援サイトを運営しています.国内最大といっても,毎年,1,000名限定にこだわった受験指導を20年以上続けています.僕たちの活動は,口コミで全国に広がり,書籍化されたり(いずれの書籍もAmazon等の建築教育部門でベストセラー1位を記録),アプリ化されています.

現在は東京都や一部上場企業,建築士会などから依頼され,一級建築士育成講習会などをプロデュースしたり,大学で講義も行っています.

おそらく個人レベルとしては日本で最も多くの一級建築士受験生と出会い,交流しております.おかげで,有力な建築系企業の中には,ウラ指導卒業生が必ずいて,様々な分野で活躍されています.卒業生たちとのビジネスライクな関係を超えた建築コミュニティもあります.コチラ

上場している建築系企業の中だけでなく,行政の中にも,大学などの研究機関の中にも,メーカーにも,職人にも,全国の中小企業の経営者の皆さんにも信頼できるウラ指導卒業生が存在します.

なので,建築業界のリアルが僕のもとへ日々,集まってきます.そんな僕からどうしても建築学生の皆さんへ伝えたいメッセージがあります.

それは,「大学の建築学科で猛勉強して主席で卒業したところで,自らの『稼ぐチカラ=個人としての問題解決力』ってヤツを自分自身で積極的にマネジメントしていかねば,欲しい未来なんて手に入らない」という事実です.

実際に,就職活動をしてみると初任給の安さにビックリされるのではないでしょうか?

なぜ,建築業界の初任給が安いのか?

建築学生の皆さんは,実務図面を描けるどころから,読むことすらできないからです.もっと言えば,実務図面の内容や種類すら知らないし,見たことも触れたこともない学生がほとんどです.建築雑誌を読んで,建築作品をどれほど熟知していようがそれでは稼ぐチカラを生み出すことは出来ません.

そんな建築実務の素人に,ほぼ0から建築実務を会社は教えていかねばなりません.ただ,昔はそれでも会社に余力があって,先輩が新人に図面の読み方,描き方,建築コストの考え方等を教えてくれてました(そんな関係性がウラ指導の原点です).ただ,今は違います.業務に余裕がなさ過ぎるし,そもそも図面を社内で描かずオール外注を使うようになったり,工事監理も定年したOBにお願いするようになり,先輩が新人に建築実務を教えるというウラ指導が世の中から消えていった.それでは,若い人材はいつまでたっても稼ぐチカラを身に着けることができません.一方で時間はものすごいスピードで経過していきます.アッという間に,10年,20年が過ぎていくのです.それが今の建築業界のリアルです.

そこに,コロナ禍が直撃した.テレワークによって,先輩たちからの建築スキルを共有・継承してもらえる機会は一層,弱まってしまうでしょう.

そこで,仲間たちと『建築スキルのオープンソース化』に取り組みはじめました.本音を言えば,それによって自社が求める人財を発掘したいし,仕事の外注先や業務協力者を増やしたいという思いもあります.もはや,人財を探す時代から,自ら育て上げる時代へとシフトしているのです.そして,何より,YoutubeやSNS等で建築スキルをオープンソース化していった方が信頼を集めることができ,結果,仕事の依頼も増やしていけるんです.

僕たちの具体的な活動内容としては,自分たちが設計したプロジェクトを公開し,その図面の読み方や設計の際の注意ポイント等を一般の方にも分かるように解説しています.毎回,参加費を1,000~5,000円程度の低コストに抑え誰でも参加できるようにし,特記仕様書や詳細図,矩計図,見積書の考え方,確認申請書のつくり方,各種工事の仕組みなどをテーマ別にオンラインで学べる『場』づくりを進めています(今は非公開でウラ指導卒業生限定で試験運用中).

これって教える側にもメリットがあります.参加費1,000円でも20名の参加者がいれば2万円円の収益となる.60分のオンライン講義だったとしたら時給2万円です.時給2万円を稼げる建築人なんていません.これが参加費5,000円になったら,参加者が100名に増えたら...
これが社会問題を解決することで得られる収益力のリアルです.

そんな『オンライン空間』を実現するために,出資してツナグウというサイトもつくりました.業務スキルだけでなく,設計の依頼を増やすための集客ノウハウなどのオンライン勉強会も企画しています.例えば,コチラ

建築学生や若手建築人の運営スタッフ(時間の都合がつく時に一緒に今後の企画を練り上げていくだけ)を増やしていきたいです.建築学生であっても,自らオンライン勉強会を企画し,実践していただければ売上から運営事務手数料(売上の10%)を除いた収益はそのままその学生の収入とできます.ただし,簡単じゃありませんよ.企画や集客力の難しさ,マーケティングの厳しさを体感するでしょう.また,開催しても参加者満足度が得られない企画内容であれば,例え,無料開催であっても企画を却下されてしまいます.

詳しくは,3月20日(土)19時~20時までの60分間,運営メンバーの一人の博士とYoutubeでライブ配信しますので,ご視聴ください.テレビやラジオ替わりに,仕事や家事,勉強などをしながら気楽にご視聴頂けます.

詳しくは,コチラ

建築学生向けに配信しますが,もちろん,学生でない方の視聴も大歓迎です.建築経験が長ければ,逆に,講師としてオンライン勉強会をお願いしたいです.

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