【学科】レイクショアドライブ・アパートメント（用途/集合住宅）
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は，アメリカのシカゴに建つレイクショアドライブ・アパートメント．
Google Earthはコチラ．
■解説
～↓↓↓1分で解説！YouTubeショート動画↓↓↓～
1950年に誕生したファンズワース邸（コチラ）の翌年の1951年に，同じ設計者のミース・ファン・デル・ローエ（以下，ミース）によるレイクショアドライブ・アパートメントが竣工する．ミースによる始めての鉄とガラスによる高層集合住宅．製図試験的に言えば，1コマ6.4m×6.4mで，長辺方向5スパン，短辺方向3スパンの平面を持つ↓
↑の平面計画の集合住宅が，2棟で並ぶ構成（1つは90度回転）．
画像はコチラ．
当時の高層ビル群は，⚪️⚪️様式というような装飾が施されていたが，このレイクショアドライブ・アパートメントには，伝統的な装飾はない．外装に垂直性を強調するためのI型鋼のマリオン（方立）を取り付けている程度だ．
内部の住戸内はT字の間仕切り（↓図の赤色部分）でキッチン，浴室などの水回り，リビングを分節したワンルームでのような空間となっており，このT字間仕切りを取っ払えば，そのままオフィスとしても，店舗としても利用できてしまう．このどんな用途にも対応可能な普遍的空間がユニバーサル スペースだ．こういったどの国でも，どの地域にも建築可能な建築様式をインターナショナル スタイル（国際様式）という.
今、我々の暮らしを取り巻く高層ビル群は，このレイクショアドライブ・アパートメントを原型として，今も量産され続けている．
■学科試験ではどう問われる？
平成22年（2010年）の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【計画問題コード22034】正しい記述かどうか？
「レイクショアドライブ・アパートメント（ミース・ファン・デル・ローエ）」の建築様式は，国際様式である．
【解答】〇
平成5年（1993年）には，↓のような知識が問われました↓
【計画問題】正しい記述かどうか？
レイクショアドライブ・アパートメント（Mies van der Rohe)は，高層集合住宅である．
【解答】〇
■まとめ【サマリーキーワード】
✅高層集合住宅
✅国際様式（インターナショナル スタイル）
✅ユニバーサル スペース
■建物概要（製図試験対策用）
【建 物 名】レイクショアドライブ・アパートメント
【竣 工】1951年
【階 数】地上26階建て
【構 造】鉄骨造
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く．