【学科】タウンハウス諏訪(用途/住宅)
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は,前回,紹介したライブタウン浜田山と同時期に建設されたタウンハウス諏訪(東京都多摩市).完成当時から人気は高く,築40年以上,経過した今も空き家はない.ライブタウン浜田山と並ぶ,日本の「タウンハウス」の先駆け的作品.
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■解説
~↓↓↓1分で解説!YouTubeショート動画↓↓↓~
多摩ニュータウンの人口増加で,住戸不足であった社会背景の中,暮らしの質より住戸の供給量が求められた時代に,狭くて,高層の集合住宅の建設が中心だった団地計画において,供給量よりも暮らしの質を優先した低層の集合住宅です.1979年に完成.
タウンハウス諏訪は,2〜3階建ての戸建て住宅が長屋形式で,住棟(=住戸の集合体)を形成する.また,住棟を雁行配置させることで,各住戸の独立性を高めている.計58戸あり,各住戸は3LDKで,それぞれ専用庭を持つ.その一方で,住民が顔を合わせやすいように,複数住棟の共用の庭があり,そこから玄関へアクセスさせるコモン アクセス型が採用されており,良好な地域コミュニティがゆるやかに形成されている.
■学科試験ではどう問われる?
平成13年の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【解答】◯
平成23年には,↓のような知識が問われました.
【解答】×
【解説】問題文の記述は,タウンハウス諏訪の特徴であるため誤り.
アビタ’67(カナダ・モントリオール)は↓
平成7年には,↓のような知識が問われています.
【解答】◯
【解説】「アビタ’67(モシェ・サフディ,1967,モントリオール(カナダ),RC造地下1階地上11階建)」は,モントリオール博覧会に際して建築された高層集合住宅である.荷重を支持できるプレキャスト・コンクリート製のキュービクル・ユニットをモジュールとして,そのユニットを積み上げている.均整の取った積み上げ方にせず,自然発生的な積み上げ方にしている.
■まとめ【サマリーキーワード】
✅タウンハウス=長屋
✅雁行配置と専用庭
✅共用庭から玄関へアクセス
■建物概要(製図試験対策用)
【建 物 名】タウンハウス諏訪
【設 計 者】日本住宅公団・山設計工房・みのべ建築設計事務所
【所 在 地】〒206-0024 東京都多摩市諏訪3丁目4−4
【竣 工】1979年
【階 数】 地上2〜3階
【構 造】鉄筋コンクリート造
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く