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【西洋建築史】ハギア・ソフィア大聖堂(トルコ)
前回からの続きです.
今回からビザンチン建築編に入ります.
平成28年の一級建築士試験には,次の知識が問われました.
【問題】◯か×で答えよ
ハギア・ソフィア大聖堂(トルコ)は,バシリカ形式とドーム集中形式とを融合させた平面をもち,巨大なドーム構造によって内部に広大な空間を作り出したビザンチン様式の建築物である.
【解説】
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「ハギア・ソフィア大聖堂(532~537年,トルコ イスタンブール)」は,イスラム勢力からの影響を加えた独特の集中式ドーム建築である「ビザンチン様式」の代表的な建築物である.身廊中央に巨大なペンデンティヴドーム(直径31m)をもつ.
※イスラム教の礼拝堂であるモスクが集中式の建築となっている.
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ペンデンティヴドームが発明される前は↓のようなスキンチドーム等しかなく,四隅の納まりが悪かった.
![](https://assets.st-note.com/img/1708587335244-ock6UMAHh7.png?width=1200)
また,ビザンチン建築は,当時,ヨーロッパよりも科学技術や文明が発達していたイスラム教建築の影響を受け,大ドームのある集中式のデザインとなっていますが,それでもキリスト教建築であるがゆえ,バシリカ形式を諦めきれず,ドーム集中形式とバシリカ形式とを融合させた平面となっている点がポイントです.
【解答】◯ 続く
【時代背景の参考となるYou Tube動画】時間のない方は視聴不要
以上