【日本建築史】奈良3寺院
前回からの続きです.
一級建築士「学科」試験対策としては,奈良時代の3つの寺院さえ押さえておけば,本番で点数を稼げます.それは,次の通り.
いずれの名刹も,JRのTVコマーシャルとして取り上げられています↓
↑は薬師寺の東塔と西塔の物語.東塔は,今から約1300年前の730年に建立され,その姿を今に残しています.この東塔が残っていたからこそ,金堂や西塔の再建(復元)を実現できました.このバックストーリーだけでも先人たちの文化に対する情熱に心を揺さぶられます.
続いて,唐招提寺金堂(=本堂/寺院建築でご本尊を安置するための建物)です↓
↑は,唐招提寺の映像ですが,本堂の一級建築士「学科」試験に出題された一重(=平屋)の寄棟造りであり,前面1間を吹放し(=ピロティ)の感じが伝わってきますね.
最後は,新薬師寺本堂内の12神将.円陣を組んでおり,中央の薬師如来を守っています.1神将あたり7000人の兵士を率いているとのこと.12×7000人=84,000人の大軍団です↓
↑の新薬師寺本堂ですが,ご本尊となる薬師如来とそれを取り囲む12神将の躍動感を演出するための劇場空間として,建物自体はあっさりとした造りになっています.重々しさを感じさせず,ゆるやかに仏像たちが奏でるドラマを引き出しています↓
以上,奈良3寺院をご紹介しました.これで記憶に定着されたと思います.今年の学科本試験で奈良時代が出題されたらバッチリ,点数を稼げることでしょう.
続く